「胃がん発症時に食べてはいけないもの」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

「胃がん発症時に食べてはいけないもの」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

胃がん発症時に食べてはいけないものとは?Medical DOC監修医が胃がん発症時に食べてはいけないもの・手術後に食べてはいけないもの・原因となる可能性の高い食べ物・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。

≫「胃がんの前兆となる5つの初期症状」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

監修医師:
甲斐沼 孟(TOTO関西支社健康管理室産業医)

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。2023年、TOTO関西支社健康管理室産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

「胃がん」とは?

胃がんとは、胃にできた悪性腫瘍の総称を指します。
胃がんの原因はさまざまです。
通常、正常な胃の粘膜の細胞が変化することで発症します。
胃がんの特徴として、早期には自覚症状が現れにくいということが挙げられます。
胃がんによる死亡率減少に大きく貢献したと言われている胃がん検診も、現在では受診率および検診効率の向上に向けての取り組みが強く求められています。
進行した場合でも、目立った症状が現れないことも少なくありません。胃がんを予防的に早期発見および早期治療するためには、少なくとも年に1回程度は定期的に胃カメラ検査などを受けることが重要です。
胃がんの発生要因としては、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染、喫煙歴、食塩や高塩分食品の摂取などが本疾患を発症させる危険性を高めることが報告されています。
このように、胃がんの発症リスクとして、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染、過剰な飲酒歴や喫煙歴、食塩や高塩分食品の摂取などが挙げられます。
胃腸にやさしくないものを列挙すると、主に油・肉・辛いもの・甘いもの・塩・酒などがあげられます。
特に、今回は特に胃がん発症時や胃がん術後に食べてはいけないものなどを中心に紹介していきます。

胃がん発症時に食べてはいけないもの

ラーメン

胃がんの主な発症要因としては、塩分の高い食事や、野菜・果物の摂取不足があげられます。
胃がんは、長期間にわたる胃の中の環境悪化や、過度な刺激によって発症すると言われていて、発症に関連する危険因子としてラーメンなど塩分の多い食品の過剰摂取、慢性的な野菜や果物の摂取不足などさまざまな要素が挙げられます。
塩味だけでなく、酸味、甘味などの濃い味付けの食べ物は、胃に負担をかけてしまうので、胃がん発症時には注意が必要です。

キムチ

普段から暴飲暴食を繰り返す、あるいは消化に負担のかかるキムチなどの香辛料をはじめとして、刺激の強い食事などは、胃酸を過剰に分泌させて、胃の粘膜に負担がかかり炎症が起こりやすく、胃がんの発症に繋がります。
辛い食べ物などの刺激物や香辛料は、血行を良くする効果があるので、胃がんの病変部から出血をきたすリスクがあると考えられます。
胃の調子が悪い際には、香辛料などの辛い物といった刺激物をなるべく控えるなど、胃に出来る限り負担をかけないように心がけましょう。

天ぷらなど揚げ物

天ぷらや唐揚げなど油分の多い食べ物は、胃の中での滞在時間が長く、消化に時間がかかってしまいます。
そのため、空っぽの胃に油分の多いものが入ってしまうと、胃に負担がかかって、胸焼けや胃もたれなどトラブルが起きてしまうでしょう。
油分が多いと、胃において食品の消化と吸収に時間がかかるため、調理方法は揚げたものより、蒸したり茹でたりしたものが良いでしょう。
胃がん発症時には、揚げ物や油っぽい食品はできるだけ控えるように認識しておきましょう。

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