「胃がん発症時に食べてはいけないもの」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

「胃がん発症時に食べてはいけないもの」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

胃がんの予防法

消化の良い食べ物を摂取する(おかゆやそうめんなど)


胃がんを予防するために、主食では、おかゆや煮込みうどん、そうめんなど消化の良い食品を選びましょう。一方で、玄米、寿司、ラーメンなどは消化が悪いのでできるだけ避けるように注意しましょう。
また、タンパク質は、鮭、はんぺん、鶏ささみなどが比較的消化のよい食べ物ですし、野菜は白菜やかぶ、にんじん、レタスなどを選びましょう。
常日頃から、料理の味付けは薄味にして、甘味、塩分などによる刺激を少なくするとともに、過度に熱いもの、冷たいものは避けるように意識しましょう。

豆腐や卵など

胃がんによって、胃を切除する手術を受けると、胃の機能が損なわれるため、ダンピング症候群と呼ばれる不快な症状が起こるほか、体重減少も避けられませんので、特に手術後3か月程度は食品メニューに注意する必要があります。
胃腸などの消化器に負担をかけないよう少しずつ食べるように意識して、朝昼晩3回+間食2回の1日5食を基本とします。
ダンピング症候群の予防のため、2時間ごとに食事を摂るのが望ましいとされています。食事の間隔が長くなる場合は午後2回の間食を入れるとよいでしょう。
胃がん術後、あるいは胃がんの発症前予防についても、適切な食事内容としては、白身魚や豆腐、卵など消化のよい食べ物を選び、細かく刻んだり軟らかく調理したりして食べることを推奨します。

野菜、ヨーグルトや酢など

ヨーグルトは、胃腸などおなかの中をきれいにしてくれますので、胃がん発症予防に一定の効果が期待できます。
また、胃がんの原因のひとつに野菜や果物の摂取不足があげられますので、日ごろから野菜を食べるよう心がけましょう。
そして、アルカリ性食品であるお酢は、体内に入るとアルカリ性を示し、胃酸過多の人には優しい食べ物となりますし、胃がんの発症予防につながる可能性があります。

「胃がん発症時に食べてはいけないもの」についてよくある質問

ここまで胃がん発症時に食べてはいけないものを紹介しました。ここでは「胃がん発症時に食べてはいけないもの」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

胃がん発症時におすすめの食べ物はありますか?

甲斐沼 孟(医師)

胃がんを発症した場合には、病状が安定するまで、できるかぎり消化の良いものを食べるように心がけましょう。例えば、消化の良いメニューとして、
●主食:柔らかく炊いた白米・お粥・柔らかく煮たうどん
●主菜:白身魚を使った煮魚・茶碗蒸し・しゃぶしゃぶ・蒸し鶏
●副菜:野菜のポタージュ・煮浸し・大根や人参を使ったスープ
●間食:りんご・バナナ・プリン・ヨーグルト
などが挙げられます。
日常的になるべく消化しやすい食べ物を選び、調理方法で柔らかくしたり、細かくしたり工夫するだけで胃の負担を軽減できるでしょう。

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