「舌がんの原因」はご存知ですか?治療法や早期発見法も解説!【医師監修】

「舌がんの原因」はご存知ですか?治療法や早期発見法も解説!【医師監修】

舌がんの原因についてよくある質問

ここまで舌がんの原因や治療、早期発見のポイントなどを紹介してきました。ここでは「舌がんの原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

舌がんの症状にはどのようなものがありますか?

若菜 康弘(医師)

初期段階では無症状のケースが多いですが、徐々に舌に違和感を感じるようになります。疼痛を感じることもあるでしょう。がんが発生しやすいのは舌の側面で、一見口内炎のような炎症が起こります。
がんが進行するとただれやしこりなどの変化を生じたり、炎症部分に白い斑点が生じる白板症、または赤い斑点が生じる紅板症がみられることも多くなります。白板症と紅板症は口腔内の粘膜全体に起きる病変ですが、舌にできたものは悪性化する可能性が高く、前がん病変といわれています。こうした症状が見られる場合は、舌がんのリスクが高いと判断できるでしょう。

受診の目安について教えてください

若菜 康弘(医師)

舌がんとよく似た症状を持つ口内炎は通常、1週間程度で自然と治ります。しかし、口内炎のような症状がなかなか治らなかったり、口内炎に似た症状の周囲にしこりを感じたら、早めに歯科か耳鼻咽喉科を受診しましょう。舌がんは進行が速いため、なるべく初期段階での発見が重要です。

歯並びが悪いことが舌がんの原因になることはありますか?

若菜 康弘(医師)

舌がんは、舌に慢性的に擦れている部分があり、舌の粘膜が繰り返し損傷することもリスク要因の1つと考えられます。そのため、歯並びが悪く常に舌が傷つく状態にある方や、歯列のアーチ(歯列弓)に対して舌が大きい方は刺激を受けやすいので注意が必要です。
舌がただ触れているだけで傷や痛みを感じないことも多いため、気付きにくいこともあります。気になる場合は、歯科矯正を視野に入れるのも良いでしょう。

編集部まとめ

舌がんは治療が遅れると舌の一部を失う可能性もあります。舌は食事や会話など生活のあらゆる面で大切な器官なので、セルフチェックも取り入れて予防と早期発見に努めましょう。

舌がんの予防には口腔内を清潔に保つこと、過度な飲酒や喫煙を控えること、定期的に検診を受けて歯周病や歯並び、むし歯治療も含めた適切な治療を受けることが挙げられます。

この記事では舌がんの原因について詳しくお伝えしてきました。舌がんの原因を知ることで、予防や早期発見にお役立ていただければ幸いです。

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