「肝臓がんを疑う顔色」はどんな色かご存知ですか?症状や治療法も解説!

「肝臓がんを疑う顔色」はどんな色かご存知ですか?症状や治療法も解説!

肝臓がんの顔色についてよくある質問

ここまで肝臓がんの概要・症状などを紹介しました。ここでは「肝臓がんの顔色」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

肝臓がんで黄疸が出た場合の余命はどれくらいですか?

甲斐沼 孟(医師)

肝臓がんの進行度は、黄疸の有無でなく腫瘍の数・大きさ・広がりにより判断されます。
腫瘍の数が少なく血管・胆管まで広がっていないなどの条件を満たしていれば、肝臓がんの5年生存率は15.6%です。しかし、血管など周囲へ広がっている場合は15.4%、遠隔転移がみられる場合は3.1%と急激に低下します。
余命は、この5年生存率のほか患者さんの年齢・全身状態・肝臓がんの状態・選択した治療などから主治医が予測して、患者さんに伝える場合があるものです。
そのため、症状・病名から画一的に予測することはできません。

肝臓がんを疑うような黄疸が出た場合は何科を受診すればよいですか?

甲斐沼 孟(医師)

黄疸の原因となり得る肝臓・胆のう・膵臓は「消化器」に分類されるため、黄疸を専門とする診療科は消化器内科です。ただし、患者さんが小さなお子さんの場合は小児科を受診しましょう。

編集部まとめ

肝臓がんの多くは肝炎が原因であり、肝炎の中には適切な治療・生活改善により治癒が期待できるものもあります。

初期の肝機能障害は自覚症状が少ないため受診せずに放置されてしまうケースもありますが、検診などで異常を指摘されたら早期受診して肝機能の維持に努めましょう。

こうした早めの対応が、肝臓がんの発症リスクを抑え、もし発症した場合でも治療法の選択肢を広げることにつながります。

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