「子宮頸がんの進行速度」はご存知ですか?検査法や治療法も解説!【医師監修】

「子宮頸がんの進行速度」はご存知ですか?検査法や治療法も解説!【医師監修】

子宮頸がんの進行速度についてよくある質問

ここまで子宮頸がんの特徴・進行速度・検査・治療法などを紹介しました。ここでは「子宮頸がんの進行速度」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

子宮頸がんは若い女性が罹患すると進行は早くなりますか?

馬場 敦志医師

子宮頸がんの原因となるHPVウイルスのうち、がんに移行するHPV16型と18型は、20代・30代の女性から検出される割合が高いです。また、HPV16型と18型は病変後の進行が早い特徴を持っています。そのため、若い女性が罹患すると進行が早いと考えられやすいです。

子宮頸がんワクチンは性交渉前に打つと進行を遅らせることができますか?

馬場 敦志医師

子宮頸がんワクチンの目的は、がんの進行を遅らせるためではありません。がんの原因となるHPVウイルスへの感染を予防することです。HPVウイルスには性交渉で感染します。そのため若い年齢のうちから定期的に子宮頸がんワクチンを接種することで、ウイルスへの感染率が下がりやすいです。ウイルスへの感染が下がれば、がんの発症も減ります。ワクチンはがんの進行を遅らせるというよりかは、がんの発生源であるウイルスの感染予防につながるのです。

編集部まとめ

近年、子宮頸がんに罹患する方は増加しつつあります。

子宮頸がんは早期発見・治療を行えば死に至らない病気です。しかし、初期症状を見過ごすと治療の適切なタイミングを逃しやすい病気でもあります。

また、病変後は進行スピードが早くなる傾向が強いです。初期段階で治療を受けることが望ましいため、定期的に検査を受診することをおすすめします。

少しでも違和感を覚えたら、すぐに医療機関に相談してください。

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