「ストレスで眠れない」原因・対処法はご存知ですか?医師が徹底解説!

「ストレスで眠れない」原因・対処法はご存知ですか?医師が徹底解説!

「ストレスで眠れない」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「ストレスで眠れない」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

不眠症

睡眠障害のひとつに、不眠症があります。不眠症の多くは睡眠環境が悪いことが原因となっており、まずは眠りやすい環境作りと眠れない原因を排除する睡眠衛生指導を行います。具体的には、眠る直前にスマホを見ない、酒を飲まない、部屋を暗くして眠る、温度・湿度を整える、昼寝をしない、といった快適に眠るための指導を行います。その対策を講じても不眠が持続する場合、薬による治療を検討することがあります。薬による治療は、漢方を使用したり西洋薬としての睡眠薬を使用したりします。

睡眠障害

睡眠障害は不眠症や過眠症など眠りにまつわる疾患を総称したものです。睡眠衛生指導が基本ですが、場合によっては内科的、精神科的な病気が隠れていることがあります。睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシーなどがそれにあたり、必要に応じて内科や精神科的な治療を行うことがあります。

うつ病

なんとなく憂鬱だ、やる気が出ない、今まで楽しかったことが楽しくなくなった、食事ができない、眠れない、寝すぎるといった症状を認め、持続する場合はうつ病の可能性があります。うつ病は障害有病率が7.5%ともいわれており、誰もがかかる可能性があります。また、うつ病の中には双極症や内科的疾患など様々な病気が隠れている可能性があり、適切な対応が必要となります。治療は検査により内科的な原因を除外した上で、自然に経過を見る、抗うつ薬などの向精神薬を用いる、電気治療を行うといった選択肢があり、症状やその重症度に応じて治療方法を選択します。

自律神経失調症

ストレスがたまると自立神経の調節が難しくなり、バランスが崩れ多彩な症状を認めることがあります。頭痛、めまい、吐き気、ふらつき、発汗、目のかすみなど症状は様々です。一時的な症状で回復することが多く、その場合は心配いりませんが、症状が持続したり激しくなったりする場合は内科受診を検討しましょう。

「ストレスで眠れない」時の正しい対処法は?

ストレスで眠れない場合、まずはその原因となるストレスを除去することが最優先です。ストレスと向き合うことで、解決策が出てくるでしょう。ひとりで悩むのではなく、友人や家族など複数人で考えると解決策が出やすくなるかもしれません。
最近はストレスに対してサプリや市販薬がありますが、体質に合わない可能性もありそういったものを使用する場合は医師に相談するとよいでしょう。
ストレスを軽減する方法のひとつとして、マインドフルネスという考え方があります。「今この瞬間」に意識を集中し、起きていることを客観的に見つめ自分の感情と切り離すことでストレス自体をストレスと感じなくなるという考え方です。ストレスが多く対応が難しい場合は、マインドフルネスの本を読んだり講習会に参加したりして、練習し取得しててみるとよいかもしれません。

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