大腸がんの進行速度についてよくある質問
ここまで大腸がんの進行速度・症状・治療法などを紹介しました。ここでは「大腸がんの進行速度」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
結腸がんと直腸がんでは進行速度が違うのですか?
中路 幸之助(医師)
結腸がんと直腸がんは、同じく大腸に発生するがんですが、発生部位が異なるため名称が分かれています。しかし、名称の違いが進行速度の違いというわけではありません。がんの進行速度の違いには、がんの種類・患者さんの体質・年齢・遺伝などが関係します。
大腸がんの進行度分類(ステージ)について教えてください。
中路 幸之助(医師)
大腸がんの進行度分類(ステージ)は0〜4の5段階に分けられます。
ステージ0:がんが粘膜内にとどまる
ステージ1:がんが固有筋層にとどまる
ステージ2:がんが固有筋層を超えて浸潤している
ステージ3:がんの深達度に関わらずリンパ節転移があるもの
ステージ4:がんの深達度に関わらず他臓器への転移があるもの
大腸がんの進行度はがんの深達度・リンパ節転移の有無・他臓器への転移の有無により決定します。
編集部まとめ
日本で、大腸がんは年々罹患数が増えているがんです。その発生には生活習慣が関係しているとされています。
肥満・喫煙・飲酒・運動不足といった生活習慣により、大腸がんの発生リスクが高まるとされています。
大腸がんは自覚症状に乏しいうえに、特徴的な症状がありません。そのため、病期が進行するまで気がつかないケースもあるのです。
大腸がんは早期に治療する程予後がよいため、早期発見が大変重要です。
医療機関で便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けるなどして、大腸がんの早期発見に役立てましょう。
配信: Medical DOC