「大腸がん手術後の生活」で食べてはいけないものはご存知ですか?【医師監修】

「大腸がん手術後の生活」で食べてはいけないものはご存知ですか?【医師監修】

大腸がんの手術後の生活についてよくある質問

ここまで大腸がんの手術を受けた後の食事・療養生活などについて紹介してきました。これまでの内容も踏まえて「大腸がんの手術後の生活」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

手術後の仕事復帰はいつから可能ですか?

甲斐沼 孟(医師)

一般的に、大腸がんの患者さんが手術前の生活に戻るまでには少なくとも1ヵ月程かかるといわれています。また、仕事の内容がデスクワークか、重いものを運んだり動いたりするのが多い仕事かによってももとどおりの業務に戻れるまでの期間は異なります。なお、大腸切除だけではなく人工肛門を作った場合や術後に化学療法を行うなどの場合は、ストーマ管理の習得・化学療法を受けるための日程調整などがあるでしょう。このように、体力の回復以外の要因にも復帰時期が左右される可能性があります。

手術後すぐは激しい運動は避けた方がよいですか?

甲斐沼 孟(医師)

手術後すぐに腹圧がかかるような激しい運動をすると、腹壁瘢痕ヘルニアを起こす可能性があるため控えましょう。退院後は「早く体力をもとに戻したい」という気持ちがあるかもしれませんが、まずはゆっくりとしたウォーキングなどから始めることをおすすめします。体力と相談しながら運動量を徐々に増やしてもよいですが、腹筋を使う激しい運動は数ヵ月程避けましょう。

編集部まとめ

大腸がんの手術を受けても、食事・運動・仕事・家事などの日常生活が強く制限されることはなく、数ヵ月をかけてほぼもとの生活に戻ることができます。

ただし、腸の一部を取り除いたこと・術後に安静にしていたことで、術後まもない時期には消化機能・体力ともに低下しています。

退院後は慌ててもとの生活に戻そうとせず、体調や合併症などに気を付けながら負担の少ない生活を心がけましょう。

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