「心臓病の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

「心臓病の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

心臓病の主な原因

ではここからは、心臓病の主な原因について解説します。

冠動脈の狭窄

冠動脈は、心筋へ酸素や栄養を送る大切な血管です。この冠動脈が狭窄(きょうさく;せまくなること)してしまうと、狭心症や心筋梗塞の原因となります。
冠動脈の狭窄は、主にアテローム性動脈硬化(コレステロールや脂肪のプラークが動脈壁に蓄積する状態)によって引き起こされます。

高血圧

長期間にわたる高血圧は、心臓に負担をかけ、心臓病を引き起こす可能性があります。
高血圧は収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合とされています。
高血圧は無症状であることが多いのですが、放置しておくと狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患、そして脳梗塞や脳出血などの脳血管障害(脳卒中)、認知症などの脳疾患のリスクになります。健康診断などで高血圧を指摘された場合には、減塩や運動など生活習慣改善につとめ、自宅で血圧を測定し、内科を受診しましょう。

喫煙

喫煙は、冠動脈を損傷し、心臓病のリスクを高めます。
受動喫煙であっても、冠動脈に影響を与えます。一方、禁煙すれば比較的早くリスクの低下が見られ、禁煙後1年で冠動脈疾患の危険性は大きく低下し、再発率も低くなります。

糖尿病

糖尿病は、血液中のブドウ糖が高いままになってしまう病気です。糖尿病は、心臓病のリスクを増加させます。
糖尿病の合併症として、大きな血管の動脈硬化症が起こるということがあります。これが、冠動脈にも起こるのです。さらに、糖尿病の方は高血圧や脂質異常症、腎機能障害、肥満など他の動脈硬化を起こす危険因子を持ち合わせていることが多いため、さらに心臓病のリスクが高くなると考えられています。

遺伝と家族歴

心筋症など一部の心臓病には、遺伝性の疾患があります。
そのため、家族に心臓病の方がいる場合には、心臓病のリスクが高まる場合があります。

心臓病の原因となる可能性の高い食べもの

それでは、摂りすぎることで心臓病の原因となる可能性が高い食べ物について解説していきます。

加工された赤肉(ハム、ソーセージ、ベーコン)(特に高脂肪の部位)

加工肉製品(ハム、ソーセージ、ベーコン)は飽和脂肪酸とナトリウムが多く含まれているため、これらを多量に摂取することは、コレステロール値の上昇や高血圧のリスクを高める可能性があります。

トランス脂肪を含む食品(マーガリン、ショートニング)

マーガリン、ショートニング、一部の揚げ物やパッケージされたスナック食品に含まれるトランス脂肪は、悪玉コレステロール(LDL)を増加させるとともに、善玉コレステロール(HDL)を減少させることが知られており、心臓病のリスクを増加させます。

高コレステロール食品(卵黄、高脂肪乳製品、内臓肉)

動物性脂肪が多い食品(卵黄、高脂肪の乳製品、内臓肉)はコレステロール含有量が多いため、これらの食品の過剰な摂取は血中コレステロール値を上昇させ、心臓病のリスクを高める可能性があります。

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