「心臓病の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

「心臓病の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

心臓病を予防する可能性の高い食べもの

心臓病の中でも重要な冠動脈疾患は、動脈硬化が原因となるものが多くみられます。また、高血圧や高血糖状態も動脈にダメージを与えます。そのため、食事におけるポイントとしては、エネルギーを適切に保ち、タンパク質や脂質、炭水化物をバランスよく摂取し、さらにビタミンやミネラルもとるようにすることです。ここからは、心臓病の予防に役立つ可能性のある食べ物をご紹介します。

サバ・サンマ・イワシなどの青魚

EPAやDHAといったオメガ3脂肪酸は、血液中の中性脂肪を下げ、不整脈を防ぎ、血管の老化を防ぐ効果があるとされています。また、DHAには動脈硬化や高血圧の予防、LDLコレステロールを下げる働きがあります。EPAには血栓予防の効果もあります。

アボカドやほうれん草などの野菜、キウイなどの果物

野菜や果物には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は消化を助け、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。また、食物繊維はコレステロールの吸収を減らし、冠動脈疾患のリスクを下げる可能性があります。
また、ブルーベリー、イチゴ、ケール、ほうれん草、トマトなどには抗酸化物質が含まれています。炎症や酸化は動脈硬化などの心臓病のリスク要因と関連していますが、抗酸化物質を摂取することで血管の炎症を抑える効果が期待できます。

豆腐や納豆などの大豆製品

豆腐や納豆などの大豆製品は、低脂肪でありながら、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
マグネシウムは、カルシウムと一緒に摂ることで、血圧を下げる効果があります。さらに、納豆に含まれる納豆キナーゼには血栓を溶かす作用があり、動脈硬化をはじめとした心臓病の予防にも役立ちます。しかし、ビタミンKを摂ると効果が低下してしまう、ワーファリンなどの抗血液凝固薬を飲んでいる方は、納豆は控えるようにしましょう。

心臓発作の予防法

心臓発作の予防のためには、生活習慣に気を付けることが大切です。以下はその効果と食事や生活習慣で気を付けるべきポイントを3つ紹介します。

適度な運動

定期的な運動は、体重管理、血圧の低下、LDLコレステロールの低下、血糖値の安定に役立ちます。これにより、心臓発作のリスクを減らすことができます。
週に1日30分以上、週3回以上(できれば毎日)、または週に150分の中強度の有酸素運動(歩行、ジョギング、サイクリングなど)を行うことが一般的に推奨されています。

バランスの取れた食事

バランスの取れた食事は、血中の悪玉コレステロールを減らし、血圧を下げ、体重管理に役立ちます。
日本食は、海藻や大豆・大豆製品が豊富に含まれています。他にも、食物繊維や不飽和脂肪酸を含むナッツ類を摂取すると良いでしょう。

禁煙とアルコールの摂取制限

喫煙は心臓病の重要なリスク因子です。禁煙することで、冠動脈を含む血管の状態を改善し、心臓発作のリスクを大幅に減らすことが期待できます。心臓発作を予防するためには完全に禁煙しましょう。また、多量飲酒は避け、アルコール摂取は純アルコール換算で25 g/日以下、あるいはできるだけ減らすことが望ましいです。

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