急性リンパ性白血病の症状についてよくある質問
ここまでは急性リンパ性白血病の症状・検査・治療について解説しました。ここからは「急性リンパ性白血病の症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医が回答します。
急性リンパ性白血病の初期にはどのような症状が出ますか?
甲斐沼 孟(医師)
急性リンパ性白血病の初期症状は、主に倦怠感・発熱・貧血などの症状です。いずれも風邪に似ている症状であるため、初期の段階で自分で気づくのは難しいと考えられます。そのため、定期的に血液検査を行う・少しでも気になる症状があれば医療機関を受診することが大切です。
あざができやすくなったのですが急性リンパ性白血病の可能性はありますか?
甲斐沼 孟(医師)
急性リンパ性白血病では血小板の減少により出血傾向となり、あざができやすくなります。そのため、あざができやすくなると急性リンパ性白血病を発症している可能性があるでしょう。通常は打撲などによりあざができることがありますが、急性リンパ性白血病の場合は打撲していなくてもあざができることもあります。また、少しの衝撃を受けたり力んだりするだけでもあざができる場合もあるため、注意が必要です。
編集部まとめ
急性リンパ性白血病は成人ではまれな病気ですが、発症すると急速に進行し生命を脅かすリスクがあるため、注意が必要です。
また、急性リンパ性白血病では、血液細胞が減少することでさまざまな症状が現れます。
赤血球が減少することで貧血症状が現れるほか、血小板が減少することで出血傾向となり、鼻血が出やすくなったりあざができやすくなったりします。
さらに、肺炎・発熱・関節痛なども急性リンパ性白血病の症状です。
急性リンパ性白血病は早期発見が重要とされています。少しでも気になる症状があれば、医療機関を受診することを心掛けましょう。
配信: Medical DOC