「認知症を予防」する可能性の高い「食べ物・飲み物」はご存知ですか?医師が解説!

「認知症を予防」する可能性の高い「食べ物・飲み物」はご存知ですか?医師が解説!

認知症発症のリスクを上げやすい食べ物

前項では認知症になりにくいのではないかと考えられている食べ物について解説しましたが、逆に認知症になりやすいのではと考えられている食べ物もあります。食事はバランスよく摂取することが大事であり、完全に除去する必要はありませんが、以下のものについては摂取を控えるとよいでしょう。

ラード、肉の脂身

牛や豚などの肉の脂身にはトランス脂肪酸が多く含まれ、血中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増加させて動脈硬化を引き起こす原因となります。動脈硬化は動脈狭窄などによる脳血流の低下や脳梗塞を引き起こし、認知機能を悪化させる原因となります。

バターやマーガリン

ラードや肉の脂身ほどではありませんが、バターやマーガリンにもトランス脂肪酸は多く含まれます。パンを食べる時など日常的に使用することも多い食品であり、摂取量が多くならないように注意が必要です。

菓子パン

菓子パンも製造過程でバターやマーガリンなどを使用しており、トランス脂肪酸が多く含まれます。塩分も多く、高血圧のリスクにもなるため注意が必要です。また、パンを含む穀物の過剰摂取は認知症のリスクを高めるとの報告があります。穀物を過剰摂取している方は副菜をあまり食べておらず、その他の栄養素が不足していることが影響しているとも言われていますが、穀物の過剰摂取にも注意した方がよいでしょう。

「認知症の予防」についてよくある質問

ここまで認知症の予防などを紹介しました。ここでは「認知症の予防」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

コーヒーの摂取で認知症発症のリスクを軽減することはできるのでしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

はっきりとした結論は得られていませんが、コーヒーを日常的に摂取することは認知症の発症リスクを下げる可能性があると注目されています。ただ、カフェインが多く含まれており、飲用する時間や量によっては不眠などにより健康に悪影響が出てしまう可能性があります。無理に飲用することはせず、食後や人との社交時に取り入れるのがよいと思われます。

認知症予防に効果的なゲームについて教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

クロスワードや数独などの知的活動は認知症予防に有用と考えられています。「考える」「思い出す」などの行為を継続的に行えるものであれば、将棋や囲碁、クイズ、カラオケ、戦略ゲームなどさまざまなゲームが有用であるため、本人が楽しんで継続できるものを見つけるとよいでしょう。一方でパチンコやメダルゲームなどの「考える」「思い出す」などの知的活動をあまり必要せず、刺激を楽しむことが中心のものは避けましょう。

認知症予防に効果的な趣味はありますか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

認知症の予防には日常的に考えたり、行動したりすること、周囲の人とコミュニケーションをとることが重要です。読書などの個人的に楽しむことができる趣味も非常によいですが、将棋や囲碁、卓球など複数名で楽しめる趣味を持ち、一緒に楽しむことができる仲間を見つけられるとさらに良いでしょう。

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