「メラノーマが大きくなるスピード」はご存知ですか?ほくろとの見分け方も解説!

「メラノーマが大きくなるスピード」はご存知ですか?ほくろとの見分け方も解説!

メラノーマが大きくなるスピードについてよくある質問

ここまでメラノーマが大きくなるスピード・種類・ほくろとの見分け方などを紹介しました。ここでは「メラノーマが大きくなるスピード」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

メラノーマは早期に転移しやすいですか?

高藤 円香医師

メラノーマはその他の皮膚がんと比較して、転移しやすいがんです。リンパ管を伝う転移と血管を伝う転移が同時に発生しやすいという特徴があるためです。特にセンチネルリンパ節には、早期に転移する場合が多いとされています。センチネルリンパ節とは、病変の発生箇所からリンパ液の流れをたどり最初にあるリンパ節です。進行すると、肺・肝臓などの臓器にも転移しやすくなります。ほかの部位への転移がない場合は病変を切除する手術のみで済みますが、転移がある場合は転移先のリンパ節や臓器に対する治療が必要です。

手術を行ってもすぐに再発するケースもあるのですか?

高藤 円香医師

メラノーマは再発の可能性が高いがんで、特に手術後2~3年は再発率が高いです。病変に厚みがあった・転移があった患者さんは、再発の危険性が特に高いといわれています。そのため、病変を完全に切除できた場合でも治療後に定期的に通院し、検査を受けることが必要です。がんは治療後5年が経過すると完治とみなされることが多いですが、メラノーマの場合は5年後以降も再発の可能性があります。

編集部まとめ

皮膚がんの一種であるメラノーマは悪性黒色腫とも呼ばれ、メラノサイトのがん化により発症します。

大きくなるスピードはメラノーマの種類によって数ヵ月~10年以上と幅があります。

進行が速く再発・転移しやすいですが、目で見て気付くことができるがんです。

急にできたほくろについて、形がいびつ・色むらがある・大きくなっていると感じた場合は、すぐに医療機関を受診し医師に相談しましょう。

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