「ストレス」が原因で「血圧」が高い人の特徴はご存知ですか?下げる方法も解説!

「ストレス」が原因で「血圧」が高い人の特徴はご存知ですか?下げる方法も解説!

「ストレスで血圧」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ストレスと血圧」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

過剰なストレスは高血圧の原因になるのでしょうか?

伊藤 陽子(医師)

なります。ストレスを受けると交感神経が優位になるので、血管が細くなり心拍が上がります。この2つの作用で血圧が上がり、高血圧を引き起こします。

ストレスで血圧が上昇することと寝不足は関係ありますか?

伊藤 陽子(医師)

寝不足は副交感神経がうまく働かず、交感神経が優位な状態になります。交感神経は覚醒作用があり、神経がストレスで高ぶったままだと寝不足になります。このままでは悪循環でますます体調を崩してしまうでしょう。

ストレスで血圧が上昇すると動悸がしますか?

伊藤 陽子(医師)

ストレスに限らず、血圧が急上昇すると動悸、めまいなどが起こることがあります。動悸が収まらない、何度も続く場合は放置せず、できるだけ早めに病院を受診して下さい。

ストレスで血圧が上昇し、頭痛がする時はどうすればいいですか?

伊藤 陽子(医師)

頭痛の痛みがそれほど強くない時は座って目を閉じ、お腹の底からゆっくり息を吐いてみましょう。徐々に落ち着いたら無理せず、安静に過ごしましょう。収縮期血圧200mmHg以上など急激な血圧の上昇に伴い、頭痛などの自覚症状がある場合には臓器の障害がなくとも降圧剤を用いて治療をすることもあります。血圧が上昇し、症状が伴う場合には病院を受診しましょう。
何度も血圧上昇と頭痛を繰り返す時は早めに医療機関にご相談下さい。
激しい頭痛の場合は脳卒中の可能性があります。脳卒中の救急搬送は一刻を争います。頭痛が軽くても顔の片側がだらりと下がる、言葉がうまく喋れない、身体の片側だけうまく動かせない、痺れる場合は脳卒中の可能性が非常に高いです。手遅れになると重度の障害や命を落とすことがあるため、これらの症状がある時は、すぐに救急を呼んで下さい。

日頃のストレスを抱えていて血圧も高い場合何科の病院で相談できますか?

伊藤 陽子(医師)

一般的に高血圧の診療は、内科、循環器科が行います。ストレスが主な原因だと感じる場合は心療内科、精神科でも相談できます。
一人で悩まず、医療の力も借りて改善していきましょう。

まとめ ストレスによる高血圧に注意!

ストレスは誰にでもあるものです。ストレスが原因の高血圧は珍しくありませんが、放置すると命や人生にかかわる大きな病気を引き起こします。
ストレスを感じて頭痛、めまいなどが起こるなら、高血圧がかなり進んでいる可能性があります。健康診断で異常がなくても、高血圧が隠れていることは珍しくありません。早めに医療機関への受診をおすすめします。そして、血圧が高い状態が持続する場合には、医師の指示に従い必要であれば降圧薬の内服を検討しましょう。
健康診断で高血圧と診断されたなら内科か循環器科へ、ストレスが耐えられないと感じるなら心療内科などを受診し、適切な治療を行いましょう。職場環境の改善や、配置換えなど過剰なストレスから遠ざかることも必要です。

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