「膵臓がんの手術方法」はご存知ですか?術後の注意点や入院期間も解説!

「膵臓がんの手術方法」はご存知ですか?術後の注意点や入院期間も解説!

膵臓がんの手術についてよくある質問

ここまで膵臓がんの手術・手術後の対策・注意点などを紹介しました。ここでは「膵臓がんの手術」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

膵臓がん手術の入院期間はどのくらいですか?

甲斐沼 孟(医師)

膵臓がん手術の入院期間は、合併症がなければ10日〜2週間前後が目安です。これは、持病の有無・合併症の発生状況によっても個人差があるでしょう。また、手術の2日前に入院して準備を始める場合もあります。手術後当日は集中治療室に入ってベッドの上で安静にして休養しますが、翌日からは立って歩くリハビリをスタートします。退院の時期は、術後の体調や状態に応じて医師の判断を仰いでください。

膵臓がんは手術をしても再発しやすいのでしょうか?

甲斐沼 孟(医師)

膵臓は多くの消化器官・リンパ節・重要な動脈・静脈などに囲まれているため、がんは完全に切除しにくく、再発しやすいとされています。手術で切除しきれたように見えたがん、一度は画像診断などで見えなくなったがんであっても再び膵臓に現れることもあります。このように膵臓がんは早期から転移を起こしやすく、手術後に肺などほかの臓器に転移することもあるので注意が必要でしょう。

編集部まとめ

今回は、膵臓がんの手術と術後の注意点について徹底解説しました。

膵臓がんの手術は難しく、術後5年の生存率は10%にも達していません。初期症状に気付きにくく、自覚症状が出たときにはステージがかなり進行していることも少なくないため、定期的な診断が重要となってきます。

しかし、膵臓がんの治療は、早期の段階で発見することができれば手術は可能です。

今回紹介したような症状や膵臓がんの家族歴のある方は、定期検診で精密検査を受けることにより早期発見につながるしょう。

膵臓がんの小さな初期症状を見逃さず、早期発見・早期治療に努めてください。

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