社会保険に加入するデメリット
Aさんが社会保険に加入するデメリットとして、給与から社会保険料が天引きされるため、手取り額が少なくなります。配偶者の扶養であれば、週20時間未満で働いた場合、自身の給与は全額受け取ることができます。
さらに、配偶者の会社で家族手当が支給されていた場合、Aさんが社会保険に加入することで、家族手当が打ち切られる可能性があります。また、扶養から外れることで、扶養控除が受けられなくなり、税金面で不利益になることが考えられます。
夫婦で話し合いが必要
現在、女性の社会進出が必須となり、共働き世帯が増えています。そのため、出産や子育て、介護によって離職をすることなく、働くことができる環境、法整備されています。
女性の労働力が求められていることもあり、Aさん自身の生きがいや就労意欲を持ち、社会保険に加入する働き方を選択したほうが、将来的にAさんにとって有利になる可能性が高いです。
家庭ごとに考え方は異なります。Aさんが、社会保険に加入するかどうかは、上記のメリット、デメリットをよく理解し、夫婦でよく話し合い、必要に応じて専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
出典
日本年金機構 短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大/1.特定適用事業所の概要
執筆者:三藤桂子
社会保険労務士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、FP相談ねっと認定FP、公的保険アドバイザー、相続診断士
配信: ファイナンシャルフィールド
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