【焼肉丼チェーン】「韓丼」、第二の「東京チカラめし」になる危険も? 食べて納得「はやる理由」とは

【韓丼】「さっちゃんのカルビ丼」実食!


さっちゃんのカルビ丼

 提供された「さっちゃんのカルビ丼」は、脂身の端がところどころ焦げ目がつくほどにしっかりと焼かれ、立ち昇る香ばしさとタレの匂いが食欲をそそるカルビが、ご飯に敷かれたパワフルな見た目。さらに千切りのキャベツとねぎが付け合わせのような形で横に添えてあります。


香ばしく焼かれたカルビが食欲をそそります

 まず肉だけを食べると、焼き立てだからこその香ばしい肉の風味と、タレの強烈なうま味を感じました。

 かなり濃いめの味付けでパンチがあるとも言えますが、筆者のように量を食べることが多く、塩分調整のため薄味のものを食べがちな人間にとっては強すぎる味であったため、ご飯やキャベツ、ねぎとバランスを取りながら食べることに。

 すると、しっかりと肉のパンチを感じつつも、口の中でさまざまな食感が楽しめ、「これははやるよなあ……」と思わず感じ入ってしまうほどのハイレベルな味わいになりました。


肉の横にはねぎとキャベツが添えられていました

肉の下にあるご飯にもしっかりタレがシミシミです

おしんこ、わかめスープ

 また、わかめスープはこれと言って特徴のないものでしたが、漬物については、メインが濃口であるのを考慮したのか(あるいは直前に塩分の強いものを食べた筆者の舌の問題かもしれませんが)、比較的塩分が控えめの味わいで、さっぱりと食べられる一品。まさに箸休めとして機能を果たす付け合わせとなり、好印象でした。


「おしんこセット」の漬物。塩分が控えめでさっぱりした味わい

「おしんこセット」のわかめスープ。想像通りというのがしっくりくる味

【韓丼】「カルビ丼」ご飯が進みすぎて足りない事態発生!

 あくまで筆者が勝手に行っている分類なのですが、同チェーンの「カルビ丼」は丼ものジャンルにおける“テクニカル丼”のひとつであると言えるでしょう。

 この“テクニカル丼”とは、例えば牛丼やカレー、親子丼など、具材の差こそあれど全体の味わいが均一で、どこを取っても安定したおいしさを楽しめる多くの丼ものに比べ、一部の海鮮丼や天丼など、食べる本人がある程度の具の選別を行い、調整して食べることでさらにおいしくなるタイプの丼もののことです。

 メジャーなチェーン店で提供されているものでは、サクサク感を保つためにカツ自身の味は控えめで、玉子やタレの染みたご飯と一緒に食べることで真価を発揮する「かつや」の「カツ丼」などが挙げられます。

 こうした丼が好きな筆者にしてみると、今回の「さっちゃんのカルビ丼」は、濃い味の肉をベースとして、ねぎ、キャベツ、ご飯のどれをどの程度の量で合わせるかという部分を楽しむことができる点が実に好みでした。

 とはいえ、筆者にとってはやはり肉の味の濃さがネックとなり、肉を半分ほど消費した段階でご飯そのほかの具材がなくなってしまう事態が発生。

 今回はそのままわかめスープなどと一緒に食べきりましたが、筆者と同じように濃いめの味付けがあまり得意でない人は、「サラダセット」(180円)を頼み、サラダを余った肉で巻いて食べる、あるいは追加のご飯(小130円、中160円、大190円)を頼むというのもアリかもしれません。

 メニューを見たところ、キャベツやネギの追加トッピングは販売されていないようでしたが、ライス追加をする、あるいはねぎやキャベツを大盛りにするなどのフレキシブルな楽しみ方の選択肢として、今後是非メニューに実装して欲しいな、と思った次第です。

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