「食道がんステージ3」の症状・治療法はご存知ですか?医師が監修!

「食道がんステージ3」の症状・治療法はご存知ですか?医師が監修!

食道がんのステージ3の症状

食道がんのステージ3の段階では、飲食するときに胸部や喉に違和感を感じることが多く、なかでも固形食や液体の摂取が困難になることがあります。これは食道内の通路が狭くなるためで、これが進行すると栄養不足や脱水症状が起こりやすくなります。

さらに、体重減少もステージ3の症状です。これは食事摂取の困難さから栄養が不足し、急激な体重減少が見られるためです。また、食道がんが進行すると、周囲の組織や器官が圧迫され、胸部に痛みや圧迫感が現れることもあります。さらに、咳や痰に血が混ざることもあり、これにより急激な血液の損失を引き起こし、貧血や倦怠感をもたらす可能性があります。
食道がんが進行すると、喉や喉頭に影響を与え、声に変化が生じることもあります。

食道がんのステージ3の治療法

食道がんのステージ3の治療は、患者さんの体調と希望に基づいて選択されます。手術ができる場合は手術が第一選択ですが、その場合でも最初に細胞障害性抗がん薬を用いた化学療法が行われ、その後に手術が行われます。
手術後の病理検査でがんが消えていない場合、免疫チェックポイント阻害薬が補助療法として使用されます。手術が行われずに化学療法が行われた場合で、リンパ節への転移が確認された場合には、手術後に化学療法が行われることがあります。

手術が困難な場合や手術を希望しない場合、根治的化学放射線療法が行われます。この治療後にがんが残存または再発した場合、救済治療として手術や内視鏡治療が行われます。内視鏡治療は、食道内の小さな病変に対して行われ、光線力学療法が用いられることもあります。
手術や化学放射線療法が困難な場合は、放射線治療単独療法や化学療法が行われます。

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