「不整脈を疑う3つの自覚症状」はご存知ですか?原因についても医師が解説!

「不整脈を疑う3つの自覚症状」はご存知ですか?原因についても医師が解説!

不整脈の主な原因

不整脈は、突然出現することもありますが、中には病気が原因となっている場合もあります。どんな病態が原因で不整脈が引き起こされることがあるか、解説していきます。

心臓に病気がある

心臓に病気があると、不整脈が引き起こされる原因となることがあります。
狭心症や心筋梗塞などの心臓の血流の異常、心臓の筋肉に異常が生じる心筋症、心臓の機能が低下する心不全、心臓の内部の部屋を仕切っている弁の異常が生じる心臓弁膜症など、さまざまな心臓の病気が不整脈を引き起こす可能性があります。
不整脈による動悸症状以外にも、胸が苦しい、息切れが強いといった症状を伴うこともあります。
普段から健康診断を受ける、通院先があるのであれば定期的に検査や診察を受ける、といったことを心がけると、心臓病の早期発見と適切な治療につながります。

生活習慣病

血圧が高い状態や、脂質や血糖などが極端に高い状態が続いていると、動脈硬化が進行し心臓に負荷がかかるため、不整脈の原因となることがあります。
普段から自身の血圧を気にする、健診などで血圧や血液検査のデータを確認する、といったことが重要です。
普段の生活も、塩分やカロリーの取りすぎに注意する、適正な体重管理を意識する、適度な運動、十分な休息をとるといったことを意識するようにしましょう。
健診などで血圧や脂質、血糖などの高値を指摘された際には一度受診して相談することをお勧めします。

疲労、ストレス

過度のストレスや疲労、睡眠不足などの生活習慣の乱れは、不整脈を引き起こす原因となることがあります。
普段から、ストレスをため込みすぎないようにする、食事をバランスよくとる、十分な睡眠や休養をとる、暴飲暴食や不規則な生活をさける、適度に体を動かす、といったことに気を付けて生活することが大切です。

すぐに病院へ行くべき「不整脈の自覚症状」

ここまでは不整脈の症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

強い胸の痛み、呼吸困難、失神等の症状がある場合は、救急外来へ

不整脈による動悸の症状だけでなく、胸痛や呼吸困難、失神のような意識障害を伴う場合には、緊急性が高い心臓の病気や、危険な不整脈の可能性があります。
強い胸痛の場合には、狭心症や心筋梗塞などの心臓の血流障害が生じている可能性があります。
呼吸困難は心筋梗塞や心不全、肺血栓塞栓症、高度の心臓弁膜症などが原因で出現することがあります。
失神は、極端な頻脈や徐脈でも出現しますが、最も恐ろしいのは心室細動のような心臓が痙攣して心停止状態となってしまうような危険な不整脈によって引き起こされる場合があることです。意識が戻ることもありますが、そのまま心停止状態となってしまうこともあり、その場合には迅速な心臓マッサージなどの蘇生処置が必要となります。
この3つの症状は非常に緊急性が高い症状であるため、いずれかの症状がみられた際には速やかな救急要請や救急外来受診が必要となります。

受診・予防の目安となる「不整脈」のセルフチェック法

・動悸、めまい・ふらつき等の自覚症状がある場合

・失神を起こした場合

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