口内炎と口腔がんの違いについてよくある質問
ここまでは口内炎と口腔がんの見分け方のポイント・症状・治療法などを紹介してきました。ここでは「口内炎と口腔がんの違い」についてよくある質問にMedical DOC監修医がお答えします。
口内炎か口腔がんかを調べるには何科を受診すればよいですか?
熊谷 靖司(医師)
口内炎の症状が2週間以上続いて改善しない場合や、口腔がんを疑う症状がある場合はかかりつけの病院や耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。そこでがんの疑いがある場合は、頭頸部がん専門の医師がいる病院を紹介してもらうようにしてください。がん治療はチーム医療が必要になるので、手術やその後のリハビリテーションまで総合的に治療ができる病院が安心です。
普段の生活で注意することはありますか?
熊谷 靖司(医師)
口腔がんは口内炎と初期症状が類似しています。普段から歯磨きの時などに口の中をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。また、口内炎や口腔がんの予防には次のようなものがあります。
生活習慣の改善(禁煙・飲酒を控えるなど)
バランスの取れた食事
口の中のやけどや刺激物に注意する
ストレスや疲労を溜め込まない
睡眠の質を上げる
口の中の清掃
むし歯や歯周病は早めに治療する
入れ歯や詰め物が合わないときは作り直す
歯科医院で定期的に検診する
生活習慣は意外と口内炎と関わりがあることがわかると思います。上記のいずれか当てはまるものがある場合は、生活習慣を改善して口内炎に注意しましょう。
編集部まとめ
今回は口内炎と口腔がんの違いについて解説しました。
どちらも初期症状は非常に似ているため区別がつきにくい病気ですが、改めて口の中を観察すると今回のような違いがわかるのではないでしょうか。
口内炎は自然治癒しますが、口腔がんは放置すると悪性に変化する可能性があります。しかし、早期に治療を開始すると治癒率が上がることもわかっています。
不規則になった生活習慣を改め、定期的に口の中をチェックするようにしてがんの発生リスクを減らすことを心がけましょう。
また、普段と違うことを発見したらかかりつけの病院や耳鼻咽喉科を受診して検査をしてもらいましょう。
配信: Medical DOC