ママ友が「ふるさと納税の返礼品」で「100万円」の高級腕時計を受け取ったそうですが、”高収入世帯”と思ってよいのでしょうか?

ただ単に、多めにふるさと納税をしただけの可能性もある

一般的に、「9000万円もの収入を得ている」と考えた場合、毎月1000万円近い収入を得ていることになり、現実的ではありません。

 

ふるさと納税の上限額や受け取れる返礼品の額は、世帯収入ではなく、世帯員それぞれで考えます。「夫あるいはママ友、または他の世帯員のうち、単独で9000万円も稼いでいる人がいる」という可能性は、現実的には考えにくいです。

 

その点を考えると、可能性としては、単に応援したい自治体に、上限額を超えて寄附をしていることが考えられます。そのほかにも、上限額を知らずに「やればやるだけ税金が安くなる」と思って寄附をしていた可能性もあるでしょう。

 

まとめ

ふるさと納税の返礼品100万円分を、控除上限額の範囲内で受け取るには、9000万円前後の収入が必要になります。

 

上限額の範囲内でふるさと納税をしていれば「高収入世帯」と間違いなくいうことができますが、その収入を稼げる世帯はかなり少数であり、現実的ではありません。場合によっては、制度の趣旨を理解せずふるさと納税をしていて、損をしているだけである可能性もあります。

 

その点を踏まえると、ママ友のふるさと納税については、あまり気にしない方がよいかもしれません。

 

執筆者:柘植輝

行政書士

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