自分と相手の心を守る護“心”術?お笑い講師が本気でつくった「子どものコミュ力を高める本」

「クラスのみんながおともだち」の意識が強い傾向にある保育園・幼稚園を卒園し、ついに始まった小学生生活。少しずつ複雑になる人間関係に、わが子が悩む場面も増えたと感じていませんか?

今回は「嫌だったけど何て言えば良いかわからなかった」「みんなとの会話にズレを感じる」「自分の希望を伝えたいけど嫌われたくない」など、毎日のコミュニケーションに悩む小・中学生やその保護者にこそ読んでほしい本「お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方」を紹介!その著者である芝山大補さんに、子どものコミュ力を高める秘訣を聞きました。


仲間と笑顔を増やす最強の“コミュ力”とは?

プロフィール

芝山大補( しばやま・だいすけ )さん

「お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方」著者。お笑い芸人300組以上のネタ作家を務める人気お笑い講師。2007年NSC大阪校入学。2009年・2011年にはキングオブコント準決勝進出。2015年に結成したフワちゃんとのコンビの解散後はネタ作家に転身し、賞レースのファイナリスト、セミファイナリストなどのネタ制作に携わる。
「笑いの力で人間関係に悩む人を救いたい」という思いから「笑わせ学」としてお笑いの技術を言語化。2022年には「おもしろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則」(ダイヤモンド社)を出版し、2024年2月には7万部を達成。現在は大学や企業の講演でも活躍している。

本を出したきっかけはTikTokでの悩み相談

「この本を読んだことで、会話の選択肢が増えて、一人でも悩んでいる子を減らせたら成功」と話す芝山さん。「芸人の技術を一般の人に伝えたら、人間ってもっとおもろくなるんかなという興味から始まって、その技術を言語化して紹介したら、思いのほか反響があった」といいます。

実際に自身のTikTokチャンネルで悩み相談を受けたことが、今回の本を発刊したきっかけなのだそう。

「本でも書いたんですけど、『ゴリラって言われて嫌です』っていう女の子に、じゃあこういう風に返してみってアドバイスしたことを、勇気を出して実践してくれて、後日気持ちがスッとなったって報告してくれたんです。『学校に行くときに、あれを言われたら嫌だなって思うネガティブな言葉でも、自分の返しで周りの人を笑わせられるチャンス、のようにポジティブに思えるようになりました』と言ってもらえて。そこで初めて、これはひょっとすると悩んでいる人を少しでも減らせられるんじゃないかと思ったんです」。


イヤな言葉を言われたらどう返す?

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