車は高価な買い物ですが、走行距離が長くなるにつれて故障のリスクが高まります。そのため、ある程度の時期になると買い替えを検討する人は多いでしょう。特に走行距離が10万kmを買い替えの目安にする人が多いといわれています。
今回は走行距離10万kmを超えたミニバンについて、故障のリスクや車検などの費用面での注意点を解説します。
10万km超えの車は危険?
結論からいえば、走行距離が10万kmを超えたからといって、すぐに故障したり税金が上がったりするわけではありません。近年では各メーカーがより長く安全に乗れる車の開発に力を入れており、10万kmを超えても問題なく走れる車が多く見られます。
実際に中古車市場では、13万kmや14万km走っていても高値で取引される車も見られます。そのため、一概に「10万kmの車が危険」ということはできないでしょう。
メンテナンスを丁寧にしていればまだまだ乗れる
10万kmを超えた車は、経年劣化による故障の可能性が高くなるといわれます。さまざまなパーツが劣化して、交換の必要性が出てくるでしょう。しかし、日頃からメンテナンスを丁寧に行っておくと、最低限の部品交換で済ませることができます。
パーツの交換が少しずつ発生する可能性はある
走行距離が10万kmを超えると、主に以下のパーツ交換が必要になるでしょう。
●タイミングベルト
●ショックアブソーバー
●ドアのウェザーストリップ
●オルタネーター
交換するパーツの特徴としては、ゴム製品でひび割れが気になるものや摩耗してしまうものなどが挙げられます。パーツの交換はものによって費用が異なり、数千円から数十万円と幅広いです。
また部品だけでなく、周辺の構成部分もまとめて調整する場合、工賃を含めると10万円以上かかる場合もあります。そのため、走行距離が長くなった場合にはパーツの交換を意識しておきましょう。
車の走行距離が長くなると、「車検代金が上がるのでは」と考える人も多いかもしれませんが、車検の基本的な代金はあまり変わりません。ただし、交換するパーツが多くなるため実際に車検費用は高くなるでしょう。
毎年支払う自動車税は13年がポイント
走行距離が長い車や年式が古い車の場合は、自動車税について注意が必要です。一般的に、自動車税は13年を経過すると納税額が高くなります。自動車税の場合は13年が経過(ディーゼル車は11年経過)すると、どの排気量区分であっても15%上乗せされます。
例えば、新車で購入したヴォクシーを毎年1万km走行させるなら、13年では13万kmに到達します。このように10万km超えかつ自動車税が重くなる場合は、買い替えを検討しても良いかもしれません。
配信: ファイナンシャルフィールド