年収1000万円だったとしても、税金や社会保険料が引かれるため、実際の手取り額は1000万円よりも低くなります。それでは、手取り額を1000万円にするためには年収はいくら必要なのでしょうか? また、年収1000万円の場合に手取り額がいくらになるのかも気になるところです。
そこで本記事では、「手取り額を1000万円」にするためには年収がいくら必要なのかを解説すると共に、年収1000万円の場合の手取り額がいくらになるのか紹介していきます。
年収からは税金や社会保険料が引かれる
年収から引かれるのは所得税や住民税などの税金と、健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料です。これらは所得によって税率や保険料額が異なります。所得が大きいほど多く引かれるので注意が必要です。
また、課税対象となる所得は年収から控除額を引いたものになっています。具体的には基礎控除、給与所得控除、社会保険料控除などです。
手取り額を1000万円にするため必要な年収は1500万円!
東京都在住で30代の会社員と仮定して計算していきます。この場合、手取り額を1000万円にするために必要な年収は1500万円です。
1500万円を月額に換算すると125万円になります。このことから、健康保険料は月6万3373円、厚生年金保険料が月5万9475円です。年間ではそれぞれ76万476円、71万3700円となります。社会保険料は合計で147万4176円です。
課税所得は、「1500万円-基礎控除48万円-給与所得控除195万-社会保険料控除147万4176円=1109万5824円」となります。
所得税は、「1109万5824円×税率33%-控除額153万6000円=212万5621円」です。
住民税は、基礎控除が43万円になります。
そのため、(1500万円-基礎控除43万円-給与所得控除195万-社会保険料控除147万4176円)×所得割の税率10%=111万4582円です。さらに、均等割の5000円が追加されるので111万9582円になります。
税金の合計額は324万5203円です。
1500万円-147万4176円-324万5203円=1028万621円です。税金と社会保険料で約470万円も引かれるので、年収1500万円で手取り額が約1000万円になります。
配信: ファイナンシャルフィールド