果物野菜アレルギーの種類と症状・対策。花粉症との意外な関係は?

果物野菜アレルギーの種類と症状・対策。花粉症との意外な関係は?

第7回 楽しく知る食育
最近ではより食の安全への意識が求められています。家庭でも取り入れられる知っておきたい食のこと、についてお送りします。

今回は野菜、果物とアレルギーのお話

野菜・果物にアレルギーのある人が、子供も大人にも増えています。どういう野菜、果物に症状が出やすいか、症状があるかをお送りします

実は多い野菜、果物アレルギー

最近野菜、果物にアレルギー反応がある方の話をよく聞きます。
当社でも調査をおこないましたが、アレルゲンの中でメロン、キウイはTOP10に入るくらいアレルギー反応のある方が多い状況です。

花粉が背景に

その理由の1つの原因として、花粉症が背景にあります。

花粉と交差する野菜、果物にアレルギー反応を示す、もともと花粉症だった人が発症するケースです。
花粉と共通抗原性があるため、野菜、果物にアレルギー反応が出る、のです。

花粉としてよく聞くのは、スギ花粉ですが、それ以外にも花粉は年中飛散しています。

1~4月 ハンノキ
2~5月 スギ・ヒノキ
4~6月 シラカンバ
4~10月 カモガヤ、オオアワガエリ
8~11月 ブタクサ ヨモギ

野菜や果物にもアレルギーがあるの?

花粉と共通抗原性がある野菜、果物

それぞれの花粉と共通抗原性がある食品は以下になります。

ハンノキ:リンゴ、桃、苺、メロン、スイカ、大豆、キウイ、オレンジ、山芋、マンゴー、アボカド、ヘーゼルナッツ、にんじん、セロリ、じゃがいも、トマト

シラカンバ:りんご、桃、洋梨、苺、ヘーゼルナッツ、クルミ、アーモンド、ココナッツ、ピーナッツ、セロリ、にんじん、じゃがいも、キウイ、オレンジ、メロン、マスタード

スギ、ヒノキ:トマト

カモガヤ、オオアワガエリ:メロン、スイカ、トマト、じゃがいも、玉ねぎ、オレンジ、セロリ、キウイ、米、小麦

ブタクサ:スイカ、メロン、バナナ、ズッキーニ、キュウリ

ヨモギ:にんじん、セロリ、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、じゃがいも、トマト、キウイ、マスタード

症状とは?

症状としては、舌がピリピリする、のど・鼻腔が痒い、鼻水が出る、目がかゆい・涙が出る、皮膚(顔や首、触った手指)が痒くなる、赤くなる、腫れる、呼吸困難になる、などがあります。

花粉症の症状経験があって、野菜、果物を食べて、舌がピリピリする、のど・鼻腔が痒い、鼻水が出る、目がかゆい・涙が出る、などがある場合、意識してみることも大事です。

またこのような症状が出ているときは翌日も食べたり、体調が悪い状態で食べるとより強い症状が出ますので、食べておかしいと思ったときはしばらく食べないようにするのも良いかと思います。

知っておきたい対策

花粉症である期間が長いとアレルギー反応が出やすいという意見もあり、大人で野菜、果物アレルギーのある方が多いのですが、子供にも野菜、果物アレルギーはあります。

子どもの野菜、果物アレルギーの場合は、それまでに食べてきた量が関係しているとも言われています。
入手のしやすさもありますが、毎日同じものを長期にわたって食べたり、吸収しないように、バランスを心がけることも大事です。

果物は調理せずそのまま食することも多いので(加熱してもアレルギー活性が減らない野菜、果物もありますが)、野菜、果物もアレルゲンとなるのだという意識を持ちながら、何か反応があったときに見過ごさないことも必要です。

また、果物を手に取って食べた場合、手に汁がついた状態になりやすいのですが、その手で目をこすったり、顔を触ったりすると、成分を吸収しやすくなりますので、食べておかしいと思ったら手もよく洗うようにしましょう。

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“クミタス”は、食物アレルギーの方、食事制限中の方が食品を探して購入につながるサービスです。
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