面白い絵本は本好きのきっかけに。ユーモアいっぱいの爆笑絵本8選

第13回 子どもに喜ばれるプレゼントを選びたい!
絵本を購入して読み聞かせてみたものの、子どもが興味を示さないことに悩んでいませんか?子どもに興味をもたせるためには「面白さ」を提示することが大切です。子どもにおすすめのユーモアいっぱいな絵本をご紹介します。

ユーモアあふれる絵本に触れよう

子どもの教育のためと絵本を無理やり読ませても、興味を示さなければ子どもの心は育ちません。せっかく一緒に絵本を読むのであれば、子どもが楽しめる絵本を選んであげましょう。

4歳から5歳ごろには理解力が高まる

4~5歳ごろの子どもは、おしゃべりが上手になるだけでなく自分や周囲の人の気持ちに対する想像力や理解力も高まります。

この年ごろの子どもに絵本を選ぶときは、想像力を刺激するストーリー性があるものを選ぶのがおすすめです。「どうなるんだろう?」「なにがあるんだろう?」と、次の展開を想像しながら、楽しんで読んでくれるでしょう。

「笑えること」も、絵本選びで重視したいポイントです。クスッと笑える絵本なら、先がわかっていてもくり返し読みたくなる中毒性があります。

言葉遊びやだじゃれが盛り込まれた絵本は、子どもの面白いを刺激するだけでなく「どういう意味だろう」と考えるきっかけにもつながるでしょう。

本好きな子になるきっかけに

4~5歳ごろの子どもは、読書に対して抵抗感がありません。小さなころから絵本で読書習慣をつけていると、小学校に上がってからも自主的に本を読むようになります。

イラストが多い絵本は読みやすく、子どもが本の世界に興味をもつきっかけにぴったりです。両親が読み聞かせてくれれば、読書をするこは「楽しいこと」という認識をもってくれます。

絵本を通してコミュニケーションをとることで、信頼関係を築くきっかけにもつながるでしょう。読んだ感想を子どもと語り合えば、子ども自身の考える力を身につきます。大切なのは「子どもがどう感じたか」です。

たとえ子どもの感想が本の内容に合致していなかったとしても、考えの否定や訂正することは避けましょう。

4、5歳が笑うおすすめ絵本

子どもが夢中になるのは「面白いこと」です。笑いすぎてお腹がよじれる展開や心が奪われる展開は、子どもの感情を刺激します。

子どもはもちろん、大人も思わず笑ってしまうこと間違いなしの絵本をご紹介しましょう。

シュールな世界『ゴムあたまポンたろう』

主人公である「ゴムあたまポンたろう」は、その名の通り頭がゴムでできている男の子です。山や寝ている大男にぶつかると、ボールのように「ポン!」と飛んでいきます。

なにかにぶつかるたびに「次はどこに飛んでいくんだろう」「なににぶつかるのかな」と、子どもの想像力をかき立ててくれるでしょう。大人にとってはシュールな展開かもしれませんが、子どもにとってはワクワクとゲラゲラの連続です。

「地面や人間にぶつかったときは平気でも、毛先がとがっているハリネズミにぶつかったら…」と、読んでいるうちに大人も一緒になって展開にワクワクしているかもしれません。

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ラストはちょっぴり怖い?『10ぽんのぷりぷりソーセージ』

フライパンの上にのせられた10本のソーセージたちの運命を、ユーモアたっぷりに描いた絵本です。パチンと弾けることを嫌がるソーセージたちは、1本また1本とフライパンの上から逃げ出そうとします。

海外の遊び歌「Ten Fat Sausages」をもとにした絵本で、ポンやパチンなどリズミカルな擬音がたくさん飛び出すことが特徴です。遊び歌には手遊びやダンスがあるため、絵本を読みながら歌って踊ればさらに楽しめるでしょう。

ラストは、ちょっぴり怖くて切ない展開が待ち受けています。ママたちが童謡「およげ!たいやきくん」の意味を初めて知ったときの衝撃と似ているかもしれません。

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次々めくりたくなる『ぼうしとったら』

小さな子どもは「いないいない…ばあ!」が大好きです。手のひらの下からどんなものが出てくるのか、何度くり返しても期待感いっぱいで見つめて楽しみます。

『ぼうしをとったら』は、いないいないばあと同じ仕組みの絵本です。カウボーイやコックのぼうしの下をめくると、カエルやお料理が出てきたりと子どもが喜ぶ仕掛けが全部で9種類隠されています。

「ぼうしをとったら」の部分を時間をかけて読んであげると、子どものワクワクした気持ちをより一層盛り上げられるでしょう。

子どもによっては、カウボーイがどんな存在なのかわからないこともあります。わからないままでも十分楽しめますが、どんな存在なのか教えてあげるともっと興味をもつかもしれません。

・Amazon:ぼうしとったら

小学生が笑うおすすめ絵本

小学生に上がると、文字を読む力がつきます。教育的な内容や言葉遊びが盛り込まれた絵本など、ワンステップ上の絵本を楽しめるようになるでしょう。

4~5歳の子どもよりも笑いの目がこえてきた小学生に、おすすめの絵本をご紹介します。

食育にも役立つ『給食番長』

小学生になるとお昼ご飯は給食になります。日々なんとなく食べているおいしい給食は、給食を作ってくれる人たちがいるおかげです。

絵本の主人公・番長と呼ばれる小学1年生の男の子は、クラスメイトとともに給食を好き放題に残して給食のおばちゃんたちを泣かせています。

おばちゃんたちの注意もどこ吹く風で、たくさんの給食を残し続ける傍若無人ぶりです。ついに、おばちゃんたちは、給食を作ることをやめて出ていってしまいます。

給食が食べれなくなった番長たちは自分たちで給食を作ることを考えますが、当然上手くいきません。番長たちは遠回りしながらも、給食を食べられることへの感謝の気持ちを学びます。食育や毎日食べられる給食のありがたさを学べる絵本です。

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言葉遊びに夢中『うえきばちです』

植木鉢に好きなものを植える様子を、絵日記風に描いた絵本です。植木鉢に植える好きなものといえば、花や木と植えると答える人が多いのではないでしょうか?しかし、この絵本で植えるのは「のっぺらぼう」です。

成長すると「歯(葉)」や「鼻(花)」がでてきます。遊び心とインパクト抜群の展開は、子どもだけでなく大人の心もがっつりとつかむことでしょう。

のっぺらぼうが成長すると、どうなるのでしょうか?展開を想像しながら、子どもと楽しむことをおすすめします。

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ハロウィンにぴったり『しゃっくりがいこつ』

大人になると「しゃっくり」の止め方のひとつや二つ知っているものですが、子どものうちは止め方がわからずに困惑することもあるでしょう。

こちらの絵本はガイコツとおばけたちの交流を通して、しゃっくりを止める様々な方法を描いています。かぼちゃちょうちんやおばけなどが登場するため、ハロウィンの時期にぴったりです。

リアルなガイコツのイラストはインパクトが強いかもしれませんが、しゃっくりを止めようと奮闘する姿を見ていると「がんばれ!」と応援したくなる魅力があります。

ガイコツの「ヒックヒックヒック」のリズムは読んだ後も頭のなかに残り、思わず声に出して言いたくなることでしょう。

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日常ネタで共感できるから面白い

日常にあふれる内容を描いた絵本は、読んでいる子どもにとって「そうなんだよね」「わかる!」と共感しやすいものです。

日常ネタのなかでも、子どもが大好きな「トイレ」と「おなら」を題材にした絵本をご紹介します。

トイトレの悩みも吹き飛ぶ『おしっこちょっぴりもれたろう』

主人公の「おしっこちょっぴりもれたろう」は、おしっこをする前後にちょっぴり漏れてしまうクセの持ち主で、いつもママに怒られています。

怒られて落ち込んでしまうかと思いきや「仕方ないじゃないか」と開き直っている状態です。ある日、ママに怒られないように、パンツが乾くまで冒険の旅に出かけます。

おしっこちょっぴりもれたろうは、両親やお友だちと共有しにくい「トイレの悩み」をユーモアたっぷりに描いた作品です。トイレに悩んでいる子どもは、絵本を読んだ後にちょっぴり心が救われるかもしれません。

・Amazon:おしっこちょっぴりもれたろう

言葉の響きを楽しめる『おならうた』

谷川俊太郎の『わらべうた』に収録されている『おならうた』という詩に、飯野和好による迫力満点のイラストが描かれています。谷川氏は、海外の絵本『スイミー』の翻訳を担当したことでも有名な詩人です。

「いもくって ぶ」「くりくって ぼ」など、様々なおならを抜群のリズム感で描いています。子どもと声に出して読み上げれば、盛り上がること間違いなしです。

おならをする瞬間のポーズや表情は、読んだ後も頭のなかに残りそうな面白味があります。

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まとめ

笑える絵本は、子どもとの読書タイムを楽しく彩ってくれます。読み聞かせるママも笑いながら読むことができ、成長したときの思い出にもなってくれるでしょう。

絵本をあまり読まない子には、ユーモアあふれる絵本を読み聞かせてみてはいかがでしょうか?