●ウエストは腹筋では細くならない
「ヨガと出会ったのは、30歳くらいの時。体の肉のつき方が変わってきたな~と感じるようになったんですね。“おや? こんなところにお肉があったかしら?”と(笑)。近所にできたヨガスタジオに通うようになったのがきっかけで、そこからドンドンハマっていきました。やっていくうちに、普段の呼吸が深くなっているのがわかりましたし、代謝も上がっていったので、そういう手ごたえが感じられたのも続けられた理由の一つかもしれません。ヨガと出会ってからは、子育て中もうまく感情をコントロールすることがでるようになったので、娘を怒ることも少なかったような気がします」(田中さん 以下同)
【月のポーズ】(ウエスト周りを引き締め、背骨をしなやかにする。姿勢改善効果も)
1 .まっすぐ立ち、胸の前で合掌(親指はクロスさせる)。
2.息を吸いながら合掌した手を頭上に(胸を少し反らせるように、両腕で耳を挟むようにして。肩こう骨を背中の中央に寄せるように意識)。
3.息を吐きながら体を右に倒して3回呼吸(目線は上、バストトップを天井に向けるように)。
4.次の吸う息で元に戻り、今度は左に倒して3回呼吸する(この時、親指のクロスを反対にする)。
【ねじりのポーズ】(ウエスト、お腹、お尻の引き締め。便秘解消、内臓不調を緩和する効果も)
1.正座してお尻を右横に落とす。
2.左脚を立て膝にして、右腿の外側におく(座骨は床に押し付ける)。
3.おへそと太ももを寄せるように、右肘で左膝を抱える(脇の下でヒジをぐっと抱え込むように)。
4.息を吐きながらさらにねじりを強め、目線は後方にして5秒キープ。深い呼吸を意識して、首だけでなく、ウエストからねじるように。
5.吸う息で元に戻り、息を吐きながら反対側も行う。
「ウエストは、細くしたいと思って腹筋しても、なかなか細くなりません。腹筋をすれば、お腹周りの腹直筋はつきますが、できれば腹筋もねじりを入れてあげると、腹斜筋にも効くのでさらにいいと思います。とにかくねじることが大切。紹介したポーズのほかにも、朝起きた時に寝ながらお布団の上でワニのポーズ(曲げた脚を反対側に倒していく)を取ったり、常にウエストや腸に刺激を入れてあげるといいのではないでしょうか」
1度挑戦すれば、必ず心地よさを体感できるはず。呼吸を深くするごとに、リラックス効果が得られるのがわかる。今日から簡単にできる“リビングヨガ”で、夏に向けて、理想のウエストを手に入れよう!
(取材・文/蓮池由美子)