私たちの体、知らず知らずのうちに冷えてる!?
私たちの体は自律神経の働きにより、暑い時は発汗や血管を拡張させて体温を下げ、寒い時は血管や筋肉を収縮して体温を保っています。しかし、エアコンの効いた部屋に長くいたり、暑い屋外と行き来をしていたりすると自律神経が乱れ、体調不良を起こすことがあります。
「冷やしすぎは百害あって一利なし」という言葉もあります。冷たいものの摂りすぎは、体が冷えて消化力が低下、疲労も増して代謝が落ちるなど、太りやすくなるともいわれています。
中医学では、消化器官はエネルギーを作り出す「脾(ひ)」と呼ばれています。脾のエネルギーは、重力に逆らって内臓や筋肉を上に引っ張り正しい位置にする働きがあります。
脾は、冷たいものや多量の水分で弱まります。食欲や元気がなくなり、筋力も衰え、体やお肌のたるみを引き起こす可能性があります。
老廃物の排出が滞り、太りやすくなるともいわれているため、暑くてあまり食欲がないのに太る!という方は、脾の機能が落ちているかもしれません。
冷えた体には「にんにく」! おいしい選び方!
にんにくといえば、疲労回復、冷え症改善、抗菌殺菌作用、整腸作用、免疫力アップなど、健康維持に欠かせない食材として有名ですよね。
にんにくの成分「アリシン」には、血管を拡張して血行を促進する作用があります。血液の流れがスムーズになり、手足の先から体全体まで温める効果が期待できます。冷房などによる冷えた体の「冷え」を改善してくれるでしょう。
冷えを改善すると、血流アップ、免疫力アップ、新陳代謝アップなど体が健康的になるといわれています。ダイエットや美肌効果も期待できるので、冷え改善は良いことづくしですね。
にんにくが冷えに良いことが分かったところで、旬のにんにくのおいしい選び方をご紹介します。
1. 上の部分が締まっていて、全体的に丸みがあるもの
2. 皮が白くてツヤがあるもの
3. 中の粒が大きくて、硬くて重いもの
生のにんにくが手に入るのは、旬の時期だけ。おいしいにんにくをゲットして、さまざまなレシピににんにくをプラス! 体の中から温めて今年の夏は冷え知らずになりましょう。