もう口パクにはならない?! 音痴を治すトレーニング

第3回 音楽会に向けて…音痴は治る?!
合唱のとき、緊張してしまったり、みんなと合わせて歌うことができず、合唱を楽しめない子どもがいる。そんな子どもに、リラックスしてみんなで合唱する一体感や楽しさを知ってもらうにはどうしたらよいのだろうか? 創業59年目の老舗「上野ヴォーカルアカデミー」校長・上野由紀氏と、ヴォイストレーナー・上野梨紗氏がナビゲートする!

● 声帯の緊張をほぐすティッシュトレーニング

緊張すると声が強張ってしまってうまく声が出せないという子どもがいる。こわばった声帯をほぐしてよく通る声を出すにはどうしたらよいのだろうか?

「ティッシュを口にくわえて発声するトレーニングが効果的ですね。数あるUENO式トレーニングのなかでも、即効性があると人気のトレーニングです。ティッシュをはずした後に声を出すと、とても楽に大きな声が出せるのでびっくりすると思いますよ」(上野梨紗氏)

【ティッシュトレーニングのやり方】
1.ティッシュを5~6枚ほど取りこぶし大に丸める
2.口にくわえて、息が漏れないようにしっかりと唇で挟む
3.その状態で「ウ~ウ~ウ~ウッ!」と波を描くように思いっきり発声する
4.ティッシュをはずした状態で同じように発声する

音楽会に向けて

● リズム感を良くするペットボトルトレーニング

実は音痴のなかでも、音程が合わない『音程音痴』と、リズムが合わない『リズム音痴』がいるらしい。リズム音痴を治すためにはどうしたらよいのだろうか?
「リズムが取れないと、歌い出しで入れなかったり、入らなけらばいけないところで遅れて入ってしまったりと、みんなとズレてしまう現象が起きます。“ズレてしまうと目立ってしまう…“と、歌っているフリだけをしてしまうことがあります。リズム感を良くするためには、ペットボトルを使ったトレーニングを行います」(上野由紀氏)

【ペットボトルトレーニングのやり方】
1.500ミリペットボトルの3分の1ぐらいまで水を入れる
2.ペットボトルを片手で持つ
3.肘を脇腹につける
4.肘から先を動かしてリズミカルに振りながら歌う
※この時、振り幅を10cmくらい20cmくらいと定めて、決まった振り幅で振るのがポイント

歌っていて音程は合っているのに「音痴」と言われるなら、リズムをトレーニングしてみよう。歌いながらやると意外に難しいことに気がつくので、何度も繰り返し行ってみるといいそう。トレーニングの時は、危険が伴わないように、必ず親が側で見ていることが大切だ。
(取材・文/谷亜ヒロコ)

関連書籍のご紹介

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まずはこれだけ-まねるだけボイストレーニング
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お話をうかがった人

音楽会に向けて
上野梨紗 上野由紀
上野ヴォーカルアカデミー
上野 由紀(右)
上野ヴォーカルアカデミー三代目校長。発声・発話方法、音痴矯正、などのレッスンを一般向けに指導するとともに、元プロ歌手の経験を活かし、歌手・声優・俳優のプロを目指す人たちの養成も行なう。2万人以上の指導実績。本の出版、講演活動など、ヴォイストレーナーとして幅広く活躍中。テレビ・雑誌等メディア多数出演。

上野 梨紗(左)
上野ヴォーカルアカデミー講師。幼少期から二代目校長上野直樹に師事。バンドボーカル歴10年、YAMAHA主催TEEN’S MUSIC FESTIVAL入賞。中央大学卒業後株式会社みずほ銀行就職。法人営業経験を活かしビジネス向け声の出し方等を指導。本の編集、講演活動、WEBマーケティング業務に携わる。
上野 由紀(右)
上野ヴォーカルアカデミー三代目校長。発声・発話方法、音痴矯正、などのレッスンを一般向けに指導するとともに、元プロ歌手の経験を活かし、歌手・声優・俳優のプロを目指す人たちの養成も行なう。2万人以上の指導実績。本の出版、講演活動など、ヴォイストレーナーとして幅広く活躍中。テレビ・雑誌等メディア多数出演。

上野 梨紗(左)
上野ヴォーカルアカデミー講師。幼少期から二代目校長上野直樹に師事。バンドボーカル歴10年、YAMAHA主催TEEN’S MUSIC FESTIVAL入賞。中央大学卒業後株式会社みずほ銀行就職。法人営業経験を活かしビジネス向け声の出し方等を指導。本の編集、講演活動、WEBマーケティング業務に携わる。