「テンヤタチウオ」で有名な船宿『上丸』では、タチウオ以外のテンヤゲームも楽しめる。それは“ひとつテンヤ”だ。ターゲットは無限大、さらに高級魚も狙えるとのことだが、果たしてどのような展開になるのだろうか!?
テンヤはテンヤでも今回はひとつテンヤ
集合は午前6時でお客さんが揃い次第出船とのことだったので、午前5時30分に到着するとすでに数人が準備を始めていた。その後も釣り人が続々と集結する中、私も準備を整える。
佳世船長が受付を開始。釣り人は乗船名簿への記入と受付を済ませるが、会話に耳を傾けていると何やら怪しげな雰囲気。出船自体は問題無いものの、予報より風が吹いており、本命場所までは行けないかも・・・という内容だ。「出船してみないとわからない」ということであったが、こればかりは仕方がない。
そうこうしているとエンジン始動音と共に煌々と光る船体が暗闇に浮かび上がり、村上利行船長がミラーを磨く姿が目に飛び込んできた。こういう姿を見れば釣り人も安心して乗船できる。釣り人たちの準備が整うと、『上丸』は6時15分に港を出た。

準備を整える村上利行船長。 ©釣りビジョン

あかりが灯る『上丸』 。©釣りビジョン

受付で乗船名簿記入など。 ©釣りビジョン

氷を配布。このような形で配られる。 ©釣りビジョン

ロープ手繰る佳世船長。見える扉は手前から「トイレ」「客室」。奥は洗面台。 ©釣りビジョン

各自指定釣り座で準備。 ©釣りビジョン

後方客室(エアコン完備)。 ©釣りビジョン

前方の客室は喫煙可能(エアコン完備)。 ©釣りビジョン

定番の『あめちゃん』。 ©釣りビジョン

給湯セットは後方客室にある。 ©釣りビジョン
風強し・波高し
『上丸』は1時間ほど走ってスローダウン。少し遠めに「友ヶ島」、角度を変えると「沼島」が霞(かす)んで見えている。友ヶ島周辺には小さな船団が確認できたが、上丸周辺はポツリポツリといったところ。全員がスタンバイした頃合いを見計らい投入の合図が出され、テンヤが一斉に放たれた。水深は31m。
釣り人のエサをチェックしてみると、市販の冷凍エサ、それを専用の硬化剤で漬け込んだもの。さらに目を引いたのは「活きエサ」だ。中には「クルマエビ」と思われるエサをセットしている釣り人もいた。しかしながら、アタリが無い。忘れた頃にガシラ(カサゴ)が釣れていた程度である。夜が明けきり、風が強まると『上丸』は移動。周辺を探りながら移動している。そして次に投入の合図が出たのは友ヶ島に近い場所。時計に目をやると9時を回っていた。

ひとまず友ヶ島付近でスタート。 ©釣りビジョン

活きクルマエビをセットしている 。 ©釣りビジョン

こちらは市販の冷凍エサ(芝エビ)。 ©釣りビジョン

冷凍エサ各種と、奥のブクには『活き海エビ』が入る。 ©釣りビジョン

市販の冷凍エサを専用の硬化剤で加工。 ©釣りビジョン

冷凍エサは乾燥させないように。 ©釣りビジョン

船中初ヒットのガシラ(カサゴ)。 ©釣りビジョン
配信: 釣りビジョンマガジン