ちょっとした道具さえ揃えれば、必要なのはお花一輪だけなので、とてもリーズナブル。しかも簡単なひと工夫だけで、プレゼントの見た目グレードも倍増!
「たとえば私は、ワインをプレゼントにするとき、口の部分にアレンジメントした一輪を添えたりします」(桝田さん 以下同)
お花選びのポイントは、あまり顔の長いものにしないこと。「ワインの口や紙袋などのワンポイントにする場合、チューリップやバラなどの、横から見て花びらの部分が長いお花はあまり向いていないかもしれません」と桝田さん。今回使用するガーベラやカーネーションのように、どちらかと言えば平べったいお花のほうが安定感は◎。
そして、お花の色のチョイスは皆さんのセンスで。
「ただ、一輪なので、男性の胸につけるブートニアのように鮮やかで派手な色ほうがポイントになりやすいとは思います」
では、さっそく「一輪アレンジメント」の手順をご紹介しましょう。
STEP1:用意する物
お花・葉っぱ(なくても可)・ワイヤー(色つきでも裸状のものでもOK)・紙のテーピングリボン・はさみ(下画像)
STEP2:お花にピアッシング
まず、一輪をより美しく見せるために茎をバッサリ切ります。切り口は斜めではなく真っ直ぐに。
次はピアッシング。使うワイヤーの太さは、お花の頭の大きさによって変わります。ワイヤーだけを持ってみてくねっと曲がらないくらいの太さで。今回は、24番(直径約0.56mmx長さ45cm)のワイヤーを使用します。
ガーベラは「セミインターナル」という技法を使います。(下画像1)。こうするとワイヤーが抜けにくくなります。さらに、お花のお尻部分にワイヤーをもう1本刺して(下画像2)、曲げて、1本で残り2本をぐるぐる巻きにします(下画像3)
STEP3:グリーンをワイヤリング
時間に余裕があれば、グリーンも添えると、より華やかに。葉っぱはあまり主張しすぎない小さめのものがベター。もし大きいものしかない場合は、その葉っぱの先端をハサミで切って使いましょう(下画像1)。
まず、葉っぱのワイヤリング(ステッチング)をします。ワイヤーの長さは短め。既成のものを約半分に切ってから、葉っぱのお尻部分に巻き付つけます(下画像2)。そして、1本で残り1本をぐるぐる巻きにします(下画像3)。こうやってワイヤリングをすることによって、お花や葉っぱの向きを自由に変えられるようになります。
STEP4:テーピング
フラワーアレンジ用の紙テープは裏面にうっすらとノリがついていますので巻きやすいです。巻き方のコツは、なるべくワイヤーが見えないように、少しだけ引っ張りながら下方に向けてぐるぐる巻いていくこと(下画像1・2)。そして、テーピングを終えたお花とグリーン(下画像3)を合わせ、もう一度テーピングで固定します(下画像4)。葉っぱがお花より出過ぎたらバランスが悪くなります。
完成!
リボンで飾り付けしたら、素敵なプレゼントの出来上がり! ぜひともお試しくださいね。(ヤマダ カツヤ)
<先生プロフィール>
桝田 條江(ますだ なおこ)
フラワーアーティスト。学生時代より海外に興味を持ち、旅行を繰り返すうち、ヨーロッパに咲く花の美しさに心を奪われ、想像以上に楽しく奥深い世界にはまり込む。JANE PACKER FLOWER SCHOOL日本校卒業後、同校にてアシスタントを経てインストラクターとなる。2010年に独立し『N.FLOS』を設立。「FLOWEROUS」をテーマに、花々の形・色・香り・癒し、すべての美しさを感じ楽しむ活動を展開中。主に都内有名レストランで、フラワーアレンジメントのレッスンを行っている。
http://n-flos.jp
フラワーアーティスト。学生時代より海外に興味を持ち、旅行を繰り返すうち、ヨーロッパに咲く花の美しさに心を奪われ、想像以上に楽しく奥深い世界にはまり込む。JANE PACKER FLOWER SCHOOL日本校卒業後、同校にてアシスタントを経てインストラクターとなる。2010年に独立し『N.FLOS』を設立。「FLOWEROUS」をテーマに、花々の形・色・香り・癒し、すべての美しさを感じ楽しむ活動を展開中。主に都内有名レストランで、フラワーアレンジメントのレッスンを行っている。
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