1.唯一無二の模様を楽しめる
「サビ猫」は、黒と茶色系(赤茶色、オレンジ色)の被毛がまだら模様になっている猫種で、広い意味で言うと、三毛猫の一種です。名前の由来は「錆びた鉄」にちなんでいます。
同じ黒と茶色系の色味であっても、個体によってさまざまな被毛パターンに分かれるのが、「サビ猫」の大きな特徴です。
黒毛がちな「黒サビ」、茶色の比率が高い「赤サビ」、縞模様が入った「麦わら猫」、全体的に毛色が薄めの「パステルサビ猫」、さらにオレンジ色が目立つ「べっこう猫」(鼈甲細工の色合いに似ている)など、唯一無二、多彩なラインナップがそろっています。
その魅力に惹かれて、根強いファンがいるのも納得です。「サビ猫」の模様には、日本の伝統文化、「わびさび」に通じる味わい深い趣があふれています。
海外では、「サビ猫」全般を「トーティシェル(tortoiseshell cat、鼈甲の猫)」と総称していますが、日本文化と重ねて、いずれ「Wabi sabi cat」と呼ばれる日が来るかもしれません。
2.賢くて空気を読める子も!?
「サビ猫」の性格をひと言で表現すると、「賢い」に尽きます。持ち前の観察力をもとに、飼い主さんの行動に合わせてふるまえる聡明さは、「空気読解力」の申し子と言ってもいいかもしれません。
次のパートで詳しく述べますが、遺伝的にほとんどが雌であるため、雌猫特有の警戒心を持ち合わせていて、知らない人にはツンを発動させるドライな一面もあります。
ただ、いったん打ち解けてくれると、心をオープンにして愛情深くつき合ってくれるのも、「サビ猫」の醍醐味です。自分だけにしか甘えない愛猫は、おそらく、飼い主さんにとっては密やかな勲章でしょう。なぜだか誇らしげに思えてきます。

