3.不適切な多頭飼育への発展
最初は「お留守番が長いから1匹ではかわいそう」、あるいは「野良猫が外で暮らすのはかわいそう」という思いから、2匹目、3匹目と次々に猫をお迎えする人がいます。健全に飼育できる余裕があれば問題ありませんが、限度を超えた多頭飼育は猫を不幸にする結果を招きます。
猫の相性を考慮した十分な生活スペースがなく、1匹ずつに目が届きにくい場合、猫同士のストレスが増え、病気の発見も遅れます。
もちろん猫が増えれば、世話をする人手と猫の生活費や医療費が必要です。子猫には去勢・避妊手術も必要です。それらが間に合っていないと最悪の場合、多頭飼育崩壊を招くこともあります。
「かわいそう」という感情だけで保護するのではなく、自分が責任を持って適切に飼育できる頭数を冷静に判断することが大切です。
4.必要な医療の先延ばし
動物病院については、そもそも病院を好む猫のほうが少ないのではないでしょうか。病院嫌いな猫でも、健康管理のためには獣医師の診察が必要です。しかしその一方で、「怖がっていてかわいそう」という思いから、必要なワクチン接種や去勢・避妊手術、病気の治療を後回しにしてしまうこともあります。
繁殖用の飼育でない限り、一般家庭で飼育するのに去勢・避妊手術は欠かせませんし、予防接種は命に関わる感染症から猫を守るために重要です。また、愛猫に異変を感じているのに様子を見るということは、病気の早期発見・早期治療の機会を逃すことに繋がります。
もちろん通院時に猫のストレスを避けることは求められますが、医療にかかる機会を避けてしまうのは、さらに大きなトラブルになる危険があると知っておきましょう。

