思い出の湯たんぽだった
今でこそクラスでも大きいほうの息子ですが、出産予定日より2週間ほど早く生まれた、小さめの赤ちゃんでした。保育器に入る必要はなかったけれど、まだ寒い時期、初めての子どもということもあり、私は室内の温度や湿度にちょっと神経質になっていました。
それを見ていたパパが「これ、いいみたいだよ」と買ってきてくれたのが、やわらかい湯たんぽでした。かわいい牛のぬいぐるみに入れて使うことができるものです。ちょうど息子くらいの大きさで、布団を温めたあと、息子と共に写真を撮ろうとベッドに並べると添い寝しているようでとてもかわいらしく、気に入っていたのです。
生理痛の私に息子が渡してくれたのは、その思い出の湯たんぽ。あの湯たんぽが、12年の歳月を経てふいに目の前に現れたのです。
実は、最近の生理のときには別の湯たんぽを愛用していたのですが、ヒビが入ってしまい捨てたばかりでした。それに気付いた夫は、残しておいた牛の湯たんぽがまだ使えるかどうか確かめ、息子に使い方を教えておいたんだそうです。
そして私が湯たんぽを必要としていることを感じた息子は、夫の教えを思い出し、私に湯たんぽを用意してくれたようでした。
あんなに小さかった息子から「これ、使う?」なんて言葉が聞けるとは思いもしなかったため、私は「本当に心も体も大きくなったなあ」と成長をしみじみ感じました。息子のやさしさ、小さいころの思い出、さまざまな思いがこみ上げ、生理痛もふっとんだ出来事でした。
著者:oniko/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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