彼への逆襲
その後、年越しの深夜に、彼は「行ってくる」とだけ静かに呟きました。静かに頷く私を見て、彼は「だからさ、そんな顔すんなよ。めんどくさいんだよ」と突き放す言葉を残して出発していきました。
虚しさから涙が溢れてきましたが、しばらくすると流れ落ちる涙も枯れ……私はこのとき、心の中である決意をしました。「もう、私の勝手にする!」と。
そして私は買い物に出かけ、帰宅してからはチェーンロックと施錠をして家に籠ることに。夜遅く、玄関からはガチャガチャと、帰宅したであろう彼がドアノブを回す音が聞こえてきましたが、無視し通しました。彼からは何度か電話もかかってきていましたが、出ることはありませんでした。
もちろん、友人を優先することは悪いことではないと思います。けれど、先に約束していた私との予定を軽く破った彼には、どうしてもやさしくすることができなかった、悲しい正月の思い出です。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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