問題は解決へ向かうが、貴子は「毒親の血を引く自分に、3人目の子どもを持つ資格があるのか」と葛藤する。しかし、夫と兄の温かい言葉が彼女を救って…。
望んだ3人目を諦めるべきか悩む
騒動から数週間。兄から幸弘さんには貸したお金の全額が振り込まれました。
父や母からのお金の無心はなくなり、家の中には表面上の平穏が戻りましたが、私の心は晴れません。 実は、以前から幸弘さんと「3人目の子どもが欲しいね」と話していたのです。 でも、両親はあんな状況で、兄にまで迷惑をかけている状態で、家族を増やしたいなんて考えて良いのでしょうか。
私は幸弘さんに話を切り出しました。
「3人目のことなんだけど。やっぱり、諦めようと思う」
夜、寝室で切り出すと、幸弘さんは驚いたように私の顔を見ました。
夫の優しい本音
「どうして?貴子も楽しみにしてたのに」
「だって、私の親があんなだし、お金のことも……。お兄ちゃんや奥さんにも迷惑かけて、うちだけ子ども増やしたいなんて図々しいよね…」
幸弘さんは私の手を優しく握りました。
「貴子、それは違うと思うよ。お義父さんやお義母さんの借金の問題は、貴子の問題とは別だよ」
「でも……」
「貴子が気になるなら、お義兄さんにも話してみたらいいんじゃないかな?」

