兄の心強い言葉に胸が熱くなる
幸弘さんの助言もあって、後日、兄と会った際に話してみることにしました。
「お兄ちゃん、実は……3人目のことを悩んでるの。お兄ちゃんや奥さんに迷惑をかけた状態で、うちばかり子どもがもっと欲しいなんて、図々しいよねって…」
私が正直に打ち明けると、兄は笑いました。
「なんだよ、それは貴子には関係ないことじゃないか」
「でも、お兄ちゃんには返済のことで負担をかけて……」
「それは俺が決めたことだし、もともとは親父とお袋の不始末だろ?嫁だって、貴子がそんなことで遠慮してるって言ったらびっくりするよ。甥っ子でも姪っ子でも、増えたらうれしいとしか思わないぞ」
兄の力強い言葉に、視界が涙で滲みました。父と母に対してはネガティブな感情ばかりですが、優しくて強い兄がいてくれることには改めて感謝しなくてはいけないと思った瞬間でした。
あとがき:過去の影を払拭し、自分の人生を肯定する
負の連鎖を自分の代で止めたいと願う貴子の葛藤は、真面目に家族を想うからこそ生まれる痛みです。「自分だけが幸せになっていいのか」という罪悪感。そこに寄り添う幸弘さんとお兄さんの言葉は、全ての女性にとっての福音のようです。親から受けた傷があっても、新しい命を望み、愛を育むことは決して無責任ではない。自分自身の幸福を許していいのだと、優しく背中を押される回です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

