「遠慮して」はっきりと告げた日
数日後、律子から「今日、仕事帰りに寄るね!つかれてるだろうから、夕飯の片付け手伝うよ」と、メッセージが来ました。
以前の私なら、「悪いからいいよ」とにごしていたでしょう。 でも、今の私はちがいます。
「律子、ごめん。今日は夫が早く帰ってきて、全部やってくれるから大丈夫。もう、私たちの生活リズムも安定してきたから、夜の訪問はこれからは遠慮してほしいんだ」
送信ボタンを押す指が少しふるえましたが、頭の中はおどろくほど冷静でした。
(「親代わり」なんて、思い上がりもはなはだしい)
私は、私の足で、私の家族と立っているのです。
あとがき:「境界線」を引くための一歩
夫の「そんなこと、一ミリも思っていない」という言葉に、救われた読者も多いのではないでしょうか。
家庭という城に侵入してくる外敵(たとえ友人でも)に対し、夫婦が同じ歩幅で立つことは、何よりの防御になります。律子のようなタイプは、相手のスキや罪悪感に付け入るのが得意です。だからこそ、涼香がふるえる指で「拒絶」を送信したシーンは、一人の母親として、そして、一人の女性としての尊厳を取り戻すための一歩だったのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

