父の言葉に救われる
母は私の手を握り、静かに、でも力強く言いました。
「アカリ、あなたが貸し続けるのはおかしい。それは夫婦の助け合いなんかじゃなくて『搾取』じゃないの」
母の意見を聞いて、私は心底安心しました。私の感覚がおかしいのではなく、やはり夫がしていることに問題があるのです。その夜、私はすべてを自分の親に話し、協力を得ようと決めました。
その週末、私は実家に赴き、両親にすべてを打ち明けました。 通帳のコピー、借用書の写し、義母との通話録音もすべて。その内容を見聞きした父は、声をふるわせ、目を真っ赤にしていました。
「すぐに離婚しなさい。アカリは間違ってない。あとは父さんたちが全力で守るから」
父のその言葉に、私はこの1年で初めて、心から息ができたような気がしました。家族の温かさで胸がいっぱいでした―――。
あとがき:「お母さん」が教えてくれた本当の愛
実家の母による「家族の助け合いではなく搾取」という言葉。これこそが、アカリさんが最も必要としていた救いでした。自分一人では麻痺して気づけなかった異常事態を、客観的に指摘してくれる存在の大きさを痛感します。
自分のために泣いてくれる親がいることで、ようやく彼女は一人の人間としての尊厳を取り戻し始めます。絶望の底で、アカリさんの目が「母親としての強さ」を帯びていく、大きな転換点となる回です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

