4歳の娘を連れて、初めてゲームセンターのメダルゲームをした日の出来事です。娘はウキウキした様子で、100円玉を20枚のメダルに交換しました。かわいらしいキャラクターに惹かれ、「このゲームしてみる!」と始めてみたものの、ルールが複雑で困る娘と私。そこに1人の高齢女性がやってきて……!?
女性がやり方を教えて下さることに
困っている私たちを見ていたのか、1人の高齢女性が「教えてあげようか?」と声をかけてきました。娘は「ありがとう!」と女性のやさしさを素直に受け止め、説明を聞くことに。
「教えてあげようか?」という言葉から、てっきり横について口頭でやり方を説明してくれるだけだと思っていたのですが……。
女性は、「1枚借りるわね!」と言って、当然のように娘の持っていたカップからメダルを取り出しました。あまりに自然な動作でゲームを始めたため、私は止める間もありませんでした。
「ここにメダル入れてね、このボタン押すのよ」——説明はほんの一言二言。それだけで、あとは黙々と自分でゲームを楽しんでいるようでした。これでは「教えている」というより、ただ娘のメダルで遊んでいるだけではないか。そんな疑問が頭をよぎりました。
頭をよぎった嫌な予感
その後、次々と娘のメダルを消費していく女性。どうやらその女性は自分のメダルを持っていない様子でした。最初から娘のメダルを使うつもりで声をかけたのかもしれない——そう気づいたときには、もう5枚以上消費されていました。娘のメダルを次々使い続ける姿に、「もしかして、このまま使い切られるんじゃ……」という嫌な予感が頭をよぎりました。
真剣にゲームの様子を見ながらも、メダルが減っていくカップを眺め、だんだん不安な表情になる娘。大人からすればわずかな枚数ですが、娘にとっては1枚1枚が大切です。
しかし、教えてもらっている手前、すぐに「やめてください」とは言い出しづらく……。「せめて10枚まで。それを超えたら、さすがに声をかけよう」と心の中で決めて、様子を伺っていました。すると5分ぐらいたったころのちょうどメダルを10枚ほど消費したタイミングで、ついに12枚の当たりが出たのです。
メダルゲームが初めての娘にとっては、12枚のメダルが山盛りの宝物のように見えたはず。ジャラジャラと音を立てて機械から出てきたメダルを集めて、娘はとても喜んでいました。

