食べ物やお金の使い方など、価値観は人それぞれ。「自分とは違うな」と感じる瞬間に戸惑うこともきっとありますよね。そこで今回は、読者が経験した「価値観の違いを感じたエピソード」を紹介します!
「共通の趣味」だったはずが
僕は大の観葉植物好き。そして、当時お付き合いしていた彼女も植物が好きだと言うので、デートではよく園芸店に出かけていました。しかし、そんな彼女は同棲をきっかけに突然変わってしまったのです。
彼女が僕の部屋で暮らすようになってから数日後、僕が部屋に帰ると、部屋にあった観葉植物がすべてベランダに出されていたのです。驚いた僕がどうしたのか尋ねると、彼女はすごい剣幕で「虫と一緒には暮らせない」と言い放ちました。彼女いわく、ふと植木鉢に目をやったとき、ごく小さな虫が動いているのが見え、ゾッとして植物を外に出したということでした。
「植物」が共通の趣味だと思っていた僕は、彼女の行動に落ち込みました。園芸店でのデートは彼女にとって負担だったのではないか聞いてみると、彼女はあっさりと否定し、植物が嫌いなのではなく虫と一緒に暮らすことがとにかく嫌なのだと教えてくれました。そのあっけらかんとした態度と、植物への愛情が嘘ではない彼女を見て、僕は一瞬でも彼女に対して嫌な感情を抱いてしまったことを後悔しました。
◇ ◇ ◇ ◇
この一件で、自分の考えを相手に押しつけようとしていたことに気がついた僕。はじめは大切なものを邪険に扱われたような気がして、彼女に困惑してしまいましたが、彼女は「虫は嫌だけれどパートナーが大切にしているものだから、いい方法を考えよう」と歩み寄ってくれていました。今は、植物でいっぱいのベランダに出て2人でゆっくりとした時間を過ごすことが日課になっています。
著者:観葉太郎
イラスト:たこ
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