トキソプラズマ性網脈絡膜炎の前兆や初期症状について
トキソプラズマ性網脈絡膜炎は感染経路によって先天性と後天性に分けられ、どちらにも共通する初期症状がいくつかみられます。
共通する症状
一般的な初期症状として視力障害や霧視(むし:視界がかすむこと)、眼痛や飛蚊症(ひぶんしょう:小さな黒い点や糸くずのようなものが視界に浮かぶこと)、羞明(しゅうめい:光をまぶしく感じること)や流涙(りゅうるい:涙が流れてくること)などがあります。
先天性の場合
先天性の場合、眼球が揺れ動く眼振(がんしん)や目が斜めを向く斜視(しゃし)、眼球が通常より小さい小眼球症(しょうがんきゅうしょう)を生じることがあります。
とくに視力を司る黄斑部と呼ばれる部分に炎症が及ぶと、視力の著しい低下を招くことがあります。
これらの症状は両眼に現れることがほとんどで、生まれつき症状がある場合と数年後に症状が現れる場合があります。
後天性の場合
後天性の場合も、主な症状は先天性のトキソプラズマ性網脈絡膜炎と同様ですが、片方の目に症状が出る特徴があります。
トキソプラズマ性網脈絡膜炎の検査・診断
トキソプラズマ性網脈絡膜炎は、問診をはじめ目の検査や血液検査などによって診断します。
目の検査
目の検査では主に眼底検査をおこないます。専用の検査機器で網膜や脈絡膜を観察し、トキソプラズマ性網脈絡膜炎の特徴とされる黄斑部の病変の有無を確認します。
血液検査
血液検査でトキソプラズマに対する抗体を調べ、感染の有無を評価します。
その他
よりくわしい検査が必要な場合、目から少量の液体(前房水や硝子体液)を採取し、PCR法でトキソプラズマのDNAを検出する検査をおこなうこともあります。
なお、診断において似た症状を示すほかの目の疾患との鑑別が重要です。
これらの検査結果や所見を総合的に判断し、適切な治療につなげることが求められます。

