日光角化症の治療
日光角化症の治療では、外科的治療や凍結療法、薬物療法、光線力学的療法などが選択されます。
一般的に、外科的治療が第一選択とされています。
病変が切除した部位よりも広がっていないか確認するために、切除した組織の病理検査をおこなう場合もあります。
凍結療法は、液体窒素を病変部に押し当て凍結、壊死させる治療法です。
外科的治療よりも簡便に治療が受けられる治療法とされ、単独病変と多発病変のいずれでも選択されます。
薬物療法では、イミキモドや5-FU軟膏などの治療薬が選択されます。
多発病変や広範囲にまたがっているケースで選択されることが多いです。
光線力学的療法は、患部に集まった光感受性物質に光を当てて、病変の細胞を破壊させる治療法であり、広範囲にわたる日光角化症の治療でとくに有効だと言われています。
有棘細胞がんへ進行した場合では、外科的治療や放射線治療、化学療法などを、進行度や患者の状態にあわせて選択されます。
日光角化症になりやすい人・予防の方法
日光角化症の主な要因は、紫外線への暴露です。
長期にわたって日光を浴びつづける農業や漁業などの職業従事者、高齢者などは、発症のリスクが高いと言われています。
日光角化症の予防では、過度に紫外線を浴びないことが重要です。
屋外で長時間活動するときは、肌を露出しない洋服の着用や帽子、サングラス、サンスクリーン剤(日焼け止め)などを使用しましょう。
紫外線の強い時間帯に屋外での活動を控えることも予防に効果的です。
日光角化症は皮膚がん前駆症の一つであり、皮膚がんへの進行リスクがあるため、早期の発見と治療が重要です。
早期発見には、肌の異変がないか定期的に確認することが効果的です。
とくに、長年日光を浴びつづけてきた人や、日光角化症の既往歴がある人は、日光が当たる顔面や手の甲、前腕などの部位に赤い発疹などがないか注意して観察しましょう。
症状がみられた場合は、できる限り早めにかかりつけの病院を受診してください。
関連する病気
皮膚がん有棘細胞がん脂漏性角化症皮膚がん前駆症
参考文献
皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版有棘細胞癌ガイドライン2020日本皮膚科学会ガイドライン
国立がん研究センター研究所研究室の紹介
皮膚癌の病理発生における最近の知見 Skin Cancer 日本皮膚悪性腫瘍学会 17巻2号
慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト日光角化症
日光角化症 Skin Cancer 日本皮膚悪性腫瘍学会 18巻2号
関西医科大学附属医療機関日光角化症
国立がん研究センター希少がんセンター有棘細胞がん
日本大学医学部附属病院板橋病院有棘細胞癌

