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猫の『お腹がたるんでいる』意外な理由3つ 担っている役割や肥満との違いを解説

猫の『お腹がたるんでいる』意外な理由3つ 担っている役割や肥満との違いを解説

猫のお腹がたるんでいる理由3つ

お腹のたるんだ猫

猫のお腹のたるみは、ひとつの理由だけで起こるものではありません。生まれ持った身体構造によるものから、成長過程や生活習慣の影響まで、いくつかの要因が関係しています。

ここでは、猫のお腹がたるんで見える主な原因を3つに分けて解説します。

1.生まれつきの身体構造

猫のお腹がたるんで見える最も一般的な理由は、生まれつきの身体構造である「プライモーディアル・ポーチ」、別名ルーズスキンです。これは特に太ってもいない猫でも見られる特徴です。

これはお腹の皮膚と脂肪がすこし余裕をもって垂れ下がる構造で、内臓を守るクッションとしての役割や、運動時に体を伸び縮みさせる動きを助ける機能があります。

ほかの捕食動物でも、おなかの内臓を守る必要性や運動時の身体伸縮はあります。しかし、猫は特に身体全体が柔軟で前後の伸縮に加えて「ひねる動き」ができることや、木の上に駆け登れる俊敏性もあることから、プライモーディアル・ポーチは、イエネコをはじめライオンやトラなどの猫科動物に顕著に見られるのです。

2.避妊・去勢手術後の体重変動

避妊や去勢の手術をした後はホルモンバランスが変化して、基礎代謝が低下しやすくなります。しかし、以前と同じ食事量を与えていると体重が増えやすく、もともとあるプライモーディアル・ポーチの部分にも脂肪が溜まっていきます。

特に避妊・去勢は生後半年くらいに行われることが多いため、子猫を飼っている家庭では、食べ盛りの時期に手術をすることも多いでしょう。食欲が落ち着く前に基礎代謝だけ低下することで、太りやすい状態になってしまうため、食事管理がとても大切です。

また、一度太った経験のある猫が短期間で痩せると、皮膚が余ってしまい、お腹のたるみが目立つこともあります。

3.加齢による皮膚弾力や筋力の低下

猫も加齢によって皮膚の中にあるコラーゲンが少なくなり、皮膚の弾力が弱くなっていきます。コラーゲンは皮膚を引き締める役割を持つタンパク質で、これが減少すると皮膚が伸びやすくなります。

あわせて筋肉量も減少するため、内臓を支える力が弱くなります。人間も年を取ると下腹部が出やすくなるように、四つ足の猫は、重力によってお腹が下がってくるのです。

ただし、猫にはプライモーディアル・ポーチがあることから、見た目の変化には個体差が大きい傾向にあります。もともとの体の構造でお腹がたるんで見えていた個体は、年齢を重ねても目立ってたるんだようには見えないこともあります。

お腹のたるみが担っている役割とは?

ケンカする猫

猫のお腹のたるみである「プライモーディアル・ポーチ」の役割についてもう少し詳しく見てみましょう。

猫の身体は柔らかく、ほかの動物と比べても自在に動かすことができます。走る、ジャンプする、思い切り体を大きく伸ばすといった動きでは、皮膚に余裕があることで体の可動域が広がり、動作が制限されにくくなります。

特に猫は狩りやケンカをするときは、これらの動き以外にも、自分の急所であるお腹をさらす体勢になることがあるため、お腹のたるみは内臓を守るクッションとして働きます。

ただし、このたるみの正確な役割については、まだはっきりとはわかっていないため、将来また新たな仮説が出る可能性もありそうです。

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