家族が糖尿病になったら、どう関わるのか
編集部
食事面では、どんなことを意識するとよいでしょうか?
吉良先生
炭水化物の量に注意し、まず野菜から食べる「ベジファースト」や、良質なたんぱく質をしっかり取ることが重要です。過度な制限よりも、食材の選び方や食べる順番を工夫するだけで、血糖値の上昇を緩やかにできます。食事については、自己判断せずに医師や管理栄養士などから栄養指導を受けることをおすすめします。あとは、家族の協力も欠かせません。
編集部
家族が糖尿病になったら、どのように寄り添うことが望ましいのでしょうか?
吉良先生
強いストレスが続くとホルモンバランスが乱れ、血糖値が上がりやすくなるため、本人がリラックスできる時間を作ってあげてください。「軽い運動」「ちょっとした食事の工夫」であっても、ずっと続けるとなるとストレスがかかってきます。普段頑張っていることを褒めたり、時には好きなように1日を過ごさせたりするなどの気遣いも、病気と長く付き合っていく上では大切です。
編集部
そのほかに、家族として気をつけた方がよい点はありますか?
吉良先生
頑張り過ぎると続かなくなってしまうため、最初から「長く続けること」を前提に、目標やペースを決めるようサポートしてあげてください。また、「薬は使わない!」とこだわり過ぎないことも重要ですね。あとは、内服薬を自己判断で中止しないこと、副作用や低血糖リスクを主治医に確認することも忘れないでください。生活習慣だけでは改善が難しい場合、薬を適切に使うことで安全に血糖コントロールできることがあるため、必要な場面ではためらわずに活用していくことが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
吉良先生
糖尿病は、悪くならないうちにきちんと対応すれば怖い病気ではありません。放置すると合併症が起こり得るため、定期受診と検査が重要です。大事なのは、放置しないことです。健康診断で指摘されたときや、気になる症状があるときは、近くの糖尿病内科などで早めに相談してください。過度に怖がる必要はありませんが、適切なタイミングで向き合うことが何より大切です。
編集部まとめ
糖尿病は、日々の生活と密接に関わる病気で、治療と生活習慣の改善を続けることにより合併症の予防が可能です。食事・運動・睡眠の見直しが血糖管理の大きな一歩になります。家族が糖尿病になった場合は、生活の整え方を一緒に考え、時には息抜きをさせてあげる姿勢が治療継続の支えとなります。健康診断の数値に不安があれば、早めに受診してください。

