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愛知・東京で「麻疹の感染者」を相次いで確認 知っておきたい予防・感染対策のポイントとは【医師監修】

愛知・東京で「麻疹の感染者」を相次いで確認 知っておきたい予防・感染対策のポイントとは【医師監修】

愛知県豊橋市と東京都で麻疹(はしか)の感染が相次いで確認され、公共施設や駅の利用歴から感染拡大が懸念されています。麻疹は極めて強い感染力を持ち、空気感染するため手洗いやマスクだけでは完全な予防が困難です。重篤な合併症を招く恐れもあり、一人ひとりがワクチン接種歴の確認など適切な対策を講じることが重要です。今回、麻疹の特性や疑わしい症状が出た際の正しい行動について、増田先生に詳しく伺いました。

※2026年2月取材。

増田 道明

監修医師:
増田 道明(医師)

東京大学医学部を卒業後、同大学大学院医学博士課程を修了。東京大学医学部細菌学教室および東京大学医科学研究所での助手勤務を経て、アメリカ国立衛生研究所(NIH)へ客員研究員として留学。帰国後は東京大学医学部微生物学教室の助教授として研鑽を積まれ、その後は獨協医科大学医学部微生物学講座の教授を歴任。現在は獨協医科大学名誉教授を務める。長年にわたり微生物学・細菌学の教育および研究に尽力している。

愛知・東京で麻疹(はしか)の感染者が相次ぐ。発表された詳細な状況は?

編集部

愛知県と東京都が発表した内容を教えてください。

増田先生

愛知県と東京都において、麻しん(はしか)の感染者が相次いで確認されました。愛知県では、豊橋市在住の3名について、2月16日および17日に、豊橋市内の医療機関から豊橋市保健所に麻疹の発生届が臨床診断例として提出されました。その後、愛知県衛生研究所において遺伝子(PCR)検査が実施された結果、陽性であることが判明しました。豊橋市が疫学調査をおこなったところ、この3名は周囲へ感染させるおそれがある時期に、豊橋市内の複数の施設などを利用していたことが明らかになっています。

さらに、東京都においては、30歳代の男性患者さんが感染者として確認されています。この患者さんは2月1日に発症しており、主な症状として発熱、発疹、咳、のどの痛み、そして麻疹に特徴的なコプリック斑が認められています。渡航歴はなく、ワクチンの接種歴については現時点で不明とされています。この患者さんは感染させるおそれがある時期に不特定多数の方と接触した可能性があり、1月31日に、東京駅内の施設を利用していたことが分かっています。

ウイルス界最強の感染力。「麻疹」の諸症状と合併症の恐ろしさ

編集部

今回の発表に関連する麻しんについて教えてください。

増田先生

麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。その感染力はウイルスの中で最も高い部類であり、感染者と同じ部屋にいるだけで空気感染することがあります。感染症法では5類感染症に分類されており、ワクチン未接種の方は特に海外旅行の際に注意が必要です。

感染経路は、感染者への直接接触のほか、咳や息に含まれるウイルスが空気を介してうつることもあります。感染後は10〜12日間の潜伏期間を経て、高熱・咳・鼻水が数日続き、口の中に白い小さな発疹(コプリック斑)が現れます。その後、熱は一時的に下がりますが再び上昇し、首や顔、そして全身に赤い発疹が広がります。通常は7〜10日で回復しますが、中耳炎や肺炎などの合併症を引き起こすこともあり、まれに脳炎や肺炎で死亡するケースもあります。

治療は症状を和らげる対症療法が中心となります。予防には予防接種が最も有効であり、確実な予防効果のためには2回の接種が必要です。麻疹は手洗いやマスクでは防げないこともあるので、未接種の方はぜひワクチンを接種しましょう。

配信元: Medical DOC

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