腎臓を守るための生活習慣とは?
編集部
腎臓を守るために日常生活でどのようなことに気をつけたらよいですか?
本田先生
まずは適切な食生活・生活習慣が基本です。具体的には塩分の摂取を控えること、十分な睡眠をとること、適度な水分補給を心がけること、禁煙することなどです。加工食品や外食には塩分が多いため注意しましょう。また、日常生活の中で血圧を意識して測定することも、腎臓の異常を早期発見するうえで非常に重要です。
編集部
ほかには何かありますか?
本田先生
そのほかには便秘を放置しないこと。便秘になると体内の老廃物や毒素が腸内に長くとどまり、腎臓に負担をかける原因になります。また、鎮痛薬のなかには腎臓に負担をかける成分を含むものもあるため、自己判断で長期間使用するのは避け、必要に応じて医師に相談して使ってください。あとは、健康診断で腎機能を定期的にチェックすることも大切です。早期発見・早期対応が進行を防ぐ鍵になります。
編集部
腎臓病を早期に見つけるにはどうすればよいですか?
本田先生
もっとも簡単なのは、定期的な尿検査です。尿たんぱくや尿潜血を測ることで、早期の腎障害を発見できます。市販の検査紙を使ったセルフチェックも有効です。健診で「要精密検査」となったり、市販の検査紙で異常があったりした場合は、必ず医療機関を受診してください。健康診断などの血液検査では、「eGFR」の値に注目するとよいでしょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
本田先生
日本では約2000万人、5人に1人が慢性腎臓病を抱えています。「自分は大丈夫」と思わず、腎臓内科で早めにチェックを受けることが大切です。繰り返しになりますが、腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど初期症状が乏しく、症状が出た時点でかなり進行していることが多いため、検診や人間ドックでの早期発見こそが何よりの予防になります。早ければ早いほど、治療の選択肢も広がりますので、先延ばしせず受診することが大事です。
編集部まとめ
多尿や尿の異常は、腎臓のSOSサインかもしれません。尿の変化を見逃さず、少しでも不安を感じたら早めに受診を。腎臓は一度悪くなると元に戻りにくい臓器だからこそ、日々の観察と定期的な検査が何より大切です。

