血液検査CRPの値が高くなる原因
ここでは、血液検査のCRPが高くなる原因について解説します。
細菌・ウイルス感染症
肺炎や腎盂腎炎、敗血症などの細菌感染症や、マイコプラズマ肺炎などのウイルス感染症、結核などの疾患でCRPは上昇します。
白血球は、外傷や細菌感染などの侵入を感知すると、迅速に反応し防御を開始します。その結果、炎症反応が引き起こされます。さらに、炎症部位では異物や壊死組織を貪食した単球やマクロファージが、IL-6やTNFαといったサイトカインを放出します。これらのサイトカインは肝細胞に作用し、CRP、フィブリノーゲン、α-アンチトリプシンなどの急性期タンパク質の産生を促進します。
治療を行い、炎症が改善すればCRPは下がります。
自己免疫疾患
自己免疫疾患とは、本来であれば細菌やウイルス、腫瘍などの異物を排除し、病気や感染から身体を守るはずの免疫系が、誤って自分自身の組織を異物と認識し攻撃してしまうことで発症する疾患です。この異常な免疫反応により、さまざまな症状が引き起こされます。
例えば、関節リウマチや血管炎症候群などでは、CRPは高値になることがあります。
しかし、全身性エリテマトーデス(SLE)や多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症などの膠原病ではそれほどのCRP上昇はみられません。
外傷
外傷によって組織が損傷を受けると、それに対する反応としてCRPの値は高くなります。
また、外傷後に細菌感染などが起こると、その感染に対する反応としてもCRPは上昇します。
外傷の治療が適切に行われれば、CRPは下がってきます。
CRPが低いこと自体は、特に問題はなく、健康な状態であることを示します。
血液検査CRPの値が低くなる原因
以下のような状態では、CRP値が低くなると考えられます。
感染症が改善した場合
CRPは感染症のマーカーなので、治療によって炎症が治ると、CRPは自然に低下します。
関節リウマチなどの自己免疫疾患が治ってきた場合
自己免疫疾患の治療が成功し、炎症が抑えられるとCRPが下がることがあります。
新生児の場合
新生児はCRP産生能力が未発達のため、極めて低い値(数μg/dL程度)で存在しています。しかし、新生児感染症が起こるとCRPは早期の段階から上昇します。

