やっと手に入れた健やかな生活
後日、風の噂で真緒さんたち一家が学区内の別の家に移り住んだことが判明した。火災を起こしたことで周囲から白い目で見られるようになり、あの家では安心して暮らせなくなったようだ。それはまるで、真緒さんの存在を恐れていたころの私のよう。因果応報的なものが、彼女に下ったような気がした。
ひょっとしたら私たちの街へ彼女たちも来てしまうのでは…という考えは杞憂に終わり、また穏やかな生活を取り戻す。すっかり新しい環境に慣れた圭介は、元気よく学校へ出発した。
圭介「行ってきます!」
奈々子「行ってらっしゃい」
もう、びくびくして玄関に立たなくてもいい。満面の笑みを息子に向けられる喜びに包まれながら、眩しい太陽を見上げた。
あとがき:環境を手に入れる「引っ越し」は、時に必要
引っ越し先の家のグレードは落ちましたが、何も家の質は内装や新しさだけではありません。取り巻く環境や人々。そして何より「安心して過ごせる」ことが重要です。
真緒と輪くんはとんでもない事件を起こして引っ越しますが、こちらはより酷い環境になったようですね。それも身から出た錆で、因果応報のように見えるのはきっと奈々子の気のせいではないでしょう。隣人トラブルの解決はなかなか難しいですが、時に「家を手放す」判断も間違いではない…ということに気づかせてくれるお話でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: hiiro
(配信元: ママリ)

