“おうち薬膳”が根付くことの重要性
“おうち薬膳”という考え方を広げていくためには、実践しやすいものやより良いものを提案していくしかないと齋藤さんは断言する。
「薬膳は主に外食で、最近になって家庭で作れることも知っていただけるようになった。その後はまた外に戻り、今度はコンビニやスーパーで食材選びをするときに目に触れる機会が増えたら、もっと生活に根付いていく気がします。コンビニのおにぎり売り場で、『昆布は利尿作用があってむくみの改善にいい』などと書かれていたら、薬膳への意識が芽生えていきやすいですよね」
“おうち薬膳”の意識が根付いていけば、なんとなくの不調に悩まされている人は減っていくと考えている。
「肩が凝る、なんかだるい、最近元気が出ない、眠りが浅い。そういったちょっとした不調を感じることは誰しもあると思いますが、病院に行くほどではないし、特にお薬も出ない。中医学では“未病”と呼ぶ、病の前段階の状態。ちょっとした違和感から中医学の知恵や薬膳の食材効能ならケアが始められるので、なんとなくの不調に悩む方は減るのではないかと思います」
暮らしの部分でいうと、睡眠環境もとても大切とのこと。特に冬は、睡眠時間をたっぷりと取らなくてはいけないという。
「動物が冬眠するのと一緒で、私たちも栄養を蓄えなくてはいけない季節です。冬に太りやすいという方もいますが、正直それでいい。春に気温が上がると植物が芽吹くのと一緒で、私たちも活発になり始めるので、活発になるためのエネルギー源を蓄えるのが冬。なので、冬はいつもより睡眠をしっかり取ることが養生につながります」
今後の展望としては、「中医学のレシピ以外の部分」を発信していきたいとの想いがあるそう。
「座学や生活の知恵などの発信をちょっとずつ増やしていけたらうれしいなと思っています。薬膳に興味がある方はもちろん、料理をしない人でも食材知識をナチュラルに知っているような世の中にいつかなったらいいなと思っています」
(TEXT:山田周平)
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第61回・第62回(1月23日・30日配信) 齋藤菜々子さん
料理家・国際中医薬膳師/飲食店を営む両親のもとに育ち、料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、家庭で実践できる薬膳レシピを提案している。著書に『基本調味料で作る体にいいスープ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数。
HP:料理家齋藤菜々子 公式ホームページ
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クックパッド株式会社 小竹 貴子
クックパッド社員/初代編集長/料理愛好家。 趣味は料理🍳仕事も料理。著書『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(日経BP社)など。
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